年下犬系彼氏の事情【松野千冬】

☆78 ページ47

　




逞「迎えに…ねぇ？だけどさ？こうして泣かせてんじゃん？Aちゃんのこと大切なら、、泣かせたりしないよね？」



逞くん…なんだか雰囲気が変わった？





千冬「それは…」

逞「俺なら彼女を泣かせたりしない。元カノの事なんかで不安になんてさせたりしないよ？」

「っ…！」



その言葉を聞いて、逞くんを見上げると、目が合い、ニコッと優しい笑みをして抱き寄せられた。



千冬「ちょ！何してるんスカ！
そんなこと言っても、俺は渡すつもり無いですから。Aさん、行きましょう」



パシャパシャと私の方へ歩いてくる。



本当はその手を取りたい…。取りたいよ。


　


千冬「ちゃんと、話し合いたいです。」
　
　


その目はまっすぐに私を見ていた。
　



真剣さが伝わってくる。
　




私も、話し合いたいよ。
　






「…ごめん、逞くん。私、彼とちゃんと話し合いたい…です」
　


そう言うと、抱きしめられている腕が緩んでいく。
　



逞「…行ったら？ちゃんと話なよ」

「ごめん…」
　

　


そう言って、千冬君の手を取った。

　
　

　





逞「＿＿＿はぁぁぁぁ…行っちまったなー。」ボソッ

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