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「桜ノ皇子に会ったってAって馬鹿なの！？」
昼御飯をカスミと食べながらさっきの事を報告する。
どうやってあの場から退出したかは全然思い出せない。
ただただ王族の紋章を見てこみ上げてくる震えを抑えるので精一杯だった。
『…皇子が市場に来るなんて。今まで無かったんだもん、ごめん』
項垂れるしかない。今日は大人しくしておこう。市場にもなるべく近づかない、そうしよう。
「そういえばさっき父さんがAの事探してたよ。多分、午前中の売り上げで食料買う人手が欲しい
んだと思うの。後でそっちの手伝いもよろしくね。…程々に」
苦笑を漏らすしかない。
大丈夫だ。痣でも見えない限り誰にも分からない。今まで通り、上手くやればいい。
『父さん、遅くなった。他の人は？』
「もう先に行っちゃったよ。俺たちはこっちだ」
市場中心地にある食料場から離れて外れの方に向かう。
『どこ、行くの？』
「…実はお前に見合い話があって。でも場所が場所だからな。こっちの方が都合いいって話が合点してな」
カスミより私に話が来る…？
そんな事ある？
『会ったことある人？』
「ああ。1つ山を超えた村に住んでる子だ。1番あの村との婚姻関係が多いな。内の家内もその村出身なんだよ」
ふーん、と相槌を打つ。なんだか実感が全部湧かなかった。
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ひより(プロフ) - コメント失礼します！すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2020年1月18日 0時) (
レス) id: 4f83e9d9b1 (このIDを非表示/違反報告)
熊ねぇ→RONON(プロフ) - タイプ過ぎるよ(・_・)← よかったら宣伝良いですか？ (2020年1月7日 19時) (レス) id: 873b1f45bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩葉 | 作成日時：2019年12月27日 19時
