・ ページ36
ワイナリーの近くに居たアビスの魔術師を倒した直後、ウェンティはあることに気付いた
「アビスの魔術師を倒した後、何かエネルギーが散らばった…」
「このエネルギーはボクとトワリンの繋がりを根絶させるためのものみたいだ。」
すると、ウェンティは焦った様子で蛍に「「風龍廃墟」を知っているか？」と聞くと
「知らない」と彼女が答えると「ディルックやジンが知っていると思う」と告げる
「今のトワリンは、その廃墟を巣にしている。」
「モンドの周りを封鎖する暴風のように、廃墟の入口にも特殊な障壁があるんだ。」
「でも今、アビスの魔術師から散ったエネルギーを使うことで、魔力の織りなす韻律をボクは読み取ることができる。」
そう、ウェンティは彼らに伝える
続けて、彼は「その韻律はヒルチャールの合唱より耳障りだけど」と付け足す
「けれど、あの暴風の障壁を突破して「風龍廃墟」の内部に入る事が可能だ」とウェンティは話す
「つまり、トワリンに正面から挑むのか？」
「僕は異論ないが…戦いを回避したいと言ってるのはジンだ。」
ディルックは戦うことに異論は無いようではあるが
彼は「それをしたくない」と主張しているジンに顔を向けると
彼女は「いや、選択がない以上、私がその責任を背負う。」と言った
「もし、トワリンの討伐が唯一の救いの道であるなら、私が先陣を切る騎士となろう。」
『頼もしいな。団長さんは…けど。』
「――――――大丈夫、まだその段階までは行ってないよ。」
その一言にディルックは「ん？」と首を傾げ
ジンはウェンティの言葉を聞こうと問いかけると
「つまり、天空のライアーは切り札じゃないってことさ。」
「本当の切り札は――――――蛍だよ。」
ウェンティの言葉を聞いて、みんな一斉に蛍の方に顔を向けると
パイモンが「蛍か？」と疑問を生じ、蛍が「トワリンの涙を浄化できるから？」と聞くと
「そうだよ」ウェンティは肯定の言葉を投げた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菊春 | 作成日時：2022年3月8日 12時
