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リアンの元素スキルで威力が上がったディルックの攻撃と、
その後に来た蛍の風元素スキルにデットエージェントは舌打ちをした
ディルックの方に向かえば、あの威力が上がった攻撃に当たるかもしれないし、
蛍の方を向かえば風元素スキルで反撃を喰らうかもしれない
それか、蛍の近くに居るパイモンに攻撃するのもいいが、だがまず最初に厄介そうなリアンから排除しようと、姿を一時的に消し
自分が見えなくなったことで混乱を招くと同時に、無防備な背中に向かって剣を構え向かって行くと
突如として、リアンは振り返り右腕を彼の方に伸ばすと、
ガッと蒼い炎がデットエージェントの首を掴んだのだ
「…うっぐぅ……」
デットエージェントの首を掴んでいる蒼い炎を見て、ディルックは目を疑った
何故ならこの
「蒼い…炎！？」
「なんだよ？この炎…！！リアン…？リアンが出したのか！？」
この場を炎を出した本人であろうリアンにパイモンが目を向けると、リアンの顔を見て「ひぃっ」と小さな悲鳴を上げる
リアンの表情は恨んでいる人間を憎しみを込めて殺そうとする人間がするような顔だった。
昨日、初めて会ったディルックも、２ヶ月も一緒に旅をしてきた蛍も、自分達の知る彼の人間性とは違う顔に混乱していた
――――――――――――――――――――
リアンについて…
ディルック・ラグウィンド
「君…彼が何処に居るか知ってるかい？一緒にチェスでも…思ったんだが…またの機会にさせて貰うよ。」
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作者名：菊春 | 作成日時：2022年3月8日 12時
