運命という絆で２序章ーモンド編ー【原神】【男主】 (ページ18)

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「―――でもこれは「代理団長」の立場としては、絶対に口にできないことだ。」

「「ファデュイ」の圧力のせいで、騎士団が公に風魔龍への善意を示すことは難しい。」

それをしてしまえば、西風騎士団としての務めを放棄したことになり、

ジンは「代理団長」という肩書のない「ただのジン」として行動せねばならない

騎士団のそういうところがディルックは気に食わないのだろう

「この正体の分からない異邦人たちをそのまま信じるとは思わなかった…」

「先輩(・・)のような厳しくて慎重な人でも、この旅人を信用してるではないか？」

「先輩」という二文字にディルックは嫌そうな顔をした

ディルックの嫌そうな顔と二人の間に流れた重たい空気にパイモンは「触れちゃいけない過去があるみたいだ…」呟いた

数十秒ほど流れた空気を破ったのはジンで話題を変えるように「ともかく」と開口した

「天空のライアーには心当たりがある。」

何事ないように話題を変えた彼女にウェンティは「やるねぇ…」と思った

「モンドとスネージナヤの衝突…」は「七国と七神の衝突の方が本質的だ」と言い

スネージナヤはどうやら、風神が残した力を利用をしようと企んでいるらしい

「彼らはトワリンを殺すつもり？」

「そうだ。」

もし、騎士団がファデュイが目論んでいる風神の眷属であるトワリンを殺そうとする作戦を止めたとなれば、

「天空のライアー」は彼らが唯一、風神の力で手に入れたものとなるのだ

続けて、ディルックが単独行動をしているファデュイから聞き出した情報をジンが伝える

ファデュイはどうやら「天空のライアーをゲーテホテルに置いていない」とのことだ

いくら、彼らでもモンドの秘宝を半ば公には置かないとみた

もし、置いたとしら、外交に問題が出るからだ

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曇りの日…
『今日は、太陽も雨を降らない…良い日だな。』