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この場を去るシスターを横目で流すと、
ガックリした様子のウェンティに話しかける
「うん、シスターは振り向かずにそのまま行ってしまったよ。」
「でも、予定してた目的はクリアした。」
ウェンティは「彼女がここに天空のライアーがあることを否定しなかった」ことを伝えると
付け加えて、「君たちもやってみないかい？」とお茶目に言われたため、３人は仕方がなくシスターの元へ向かい
彼女に話しかける
「風神のご加護があらんことを」
「栄誉騎士の蛍です。」
蛍が名前と先程、ジンから貰った称号を名乗ると「知ってるわ」と示す
「あの日、あなたはアンバーと一緒にモンドを救ってくれた。」
「どうしてここに？代理団長様から何か頼み事かしら？」
ここで、蛍は騎士団の名を借り「天空のライアーを借りたい」と申し出た
すると、彼女は「本当に…？」と疑わしい目を向ける
彼女は「あなたを疑っているわけではない」と付け加え、先程のウェンティのやりとりでなんとなく察していたが、
シスターは「天空のライアーがいつの時に使われるのか」を説明する
「天空のライアーには、その使用の決まりがあるの。バドルドー祭の期間中だけ使えるのよ。」
「それに貸し出しには団長、主教、それから民衆の代表者の同意とサインされた書類が必要だわ。」
書類について聞かれると蛍は「ごめんなさい」と謝ると、
「書類は必須よ」と言い、「他に用が無いなら失礼するわ」とこの場を立ち去ろうとすると
「そこをなんとか！」とリアンは彼女の手を握る
『お願いします！なんとしても天空のライアーが必要なんです！』
「…っ…ダメな物はダメよ。」
っと握られた手を振り払い、彼女はこの場を去った
振り払われたリアンに「行くぞ」と手を置き、ウェンティの元へ戻った
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作者名：菊春 | 作成日時：2022年3月8日 12時
