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中学の時の奴らと遊ぶはずがまさかのドタキャンで、
Aに連絡しようと携帯を開くと
”今から行ってもいい？”
とLINEが入っていた
なんや、珍しな。
面倒臭がりのAだから、何も言わずにこうして連絡が来ることは滅多にないのに
“ええよ"それだけ打って、俺は携帯を閉じた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピンポーン
【はあい】
インターホンで確認すると、そこにはびしょ濡れになったAがいた
ガチャっ
【A、どしたんっ、うぉっ】
扉を開けると同時に、びしょ濡れの体で俺の腰に抱きついてきたA
雨に打たれて冷たくなった体は少し震えていた
【えっちょっっA！？】
これまでにないくらいの力で俺を抱きしめる
「お願い、このままでいて」
震えた微かな声で呟き、俺はそのまま彼女の体に手を当てた
少し経つと
ゆっくりと体を離した
「、、、、」
【、、、中、入りや】
「、、、、でも、、、」
【今服、持ってくるから】
「、、、うん、ありがとう」
Aにスウェットを渡し、彼女が着替える間、俺も濡れた服を着替え、コーヒーを入れた
こんな寒い冬の雨の中、何をしてたんか
あそこまで震えて…
俺はずっとそのことを考えていると、着替え終わったAが顔を出した
「廉くん、ごめんなさい、服濡らして」
【ん？あぁ、へーきよ、なんも】
「ありがとう」
【ほら、寒いやろ、座りや】
これから俺は、何を耳にするのだろう
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作者名：しろくま | 作成日時：2020年7月3日 0時
