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Story 29 ページ29

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もう帰る!と私に跨った涼くんを退かせて、涼くんの家を出た。


すぐ目の前だから、熱が引かないまま自宅の前に着く。


シワになったワンピースを直して、深呼吸をして家に入った。


いつもは帰ると瑞稀の部屋に行くけど、今日は自分の部屋に直行。


…こんな顔、瑞稀に見られたくないし。


涼くんに、あんなこと言われると思ってもなかった。


だってあんなにちっちゃくて、おめめくりくりで、Aちゃんと結婚する!…なんて。


初めて見た、男の人な涼くん。


……で、あれ?涼くんはちゃんと男として見て、って言ったけど。




『…うん、わかんない』




迷った時は瑞稀のとこに、顔の赤みも引いたし。




『瑞稀ー!』


「ん、何」


『と、友達の話なんだけど、意識してなかった人に、その…』




途中で言いかけて頭の上にハテナマークを浮かべる。


涼くんに、告白はされてないよね?




「何?はしもっちゃんに告白された話?」


『さ、されてない……と思う』




好き、とか言われたわけじゃないし、


でも、勘違いじゃなければ、きっと。




「でも、分かったでしょ?」


『…多分』


「はしもっちゃん死ぬほど分かりやすいのに、やっとだね」




眉間に皺を寄せていた瑞稀の顔が、やっと綻んだ。


涼くんは瑞稀の親友だもんね。




「で、どうするの?」


『どうって、』




どうすればいいの?意識するって何?


これから涼くんとどう接していけば?


ぐるぐる頭を悩ませてると、瑞稀が私のほっぺたを両側を引っ張った。




『いひゃい』


「個人的にははしもっちゃんに任せるのが一番マシだからいいんだけど、Aが好きな人に幸せにしてもらえばいいんだよ」




瑞稀のことばが素直にストンと胸に落ちる。


私の好きな人、




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アオ(プロフ) - さつきさん» ありがとうございます!もうちょっと甘めのシーンを詰め込みたかったのですが最後で無理やり入れました(笑) (2019年3月23日 21時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 最後の最後に、最強のキュンキュンをありがとうございました!!! (2019年3月23日 20時) (レス) id: db2720f2e4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - きてぃさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします〜〜!! (2019年3月13日 1時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
きてぃ(プロフ) - やばいです、盛大にキュン死してます、大好きですこの作品!!頑張ってください!! (2019年3月12日 12時) (レス) id: 5a9c94661d (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - もちさん» わ〜!早速コメントありがとうございます!!はじこいすてきですよね〜!!作間くんにゆりゆりばりに頑張っていただきましょう……! (2019年3月11日 1時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アオ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...  
作成日時:2019年3月10日 22時

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