Story 28 * ryo ページ28
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ベッドの上に座ったAちゃんが俺を見上げる。
思わず目を逸らした。
『リベンジしよ?明日も明後日もバイトないよ!次こそ絶対入れないから…』
そんな場所で、そんな顔、見せないで欲しい。
ずっと我慢してたのに、もう、……無理だ。
「ねえ、」
『り、涼くん?!』
一人用のベッドがギシリと軋む。
ぱっちりとした大きな目がさらに大きく見開か
れる。
好きな女の子を組み敷くなんて、何度も妄想してきたシチュエーションだけど、
……こんなはずじゃなかったのになぁ、とどこか冷静な俺がいる。
「……もう、男の部屋にノコノコやってくるなんて無防備過ぎ!」
『え、ああ、うん、そうだね?』
強ばっていたAちゃんの身体の力が抜ける。
ほとっしたような顔。
俺のこと、一切男として見てないもんね、油断し過ぎ。
「Aちゃんは俺のこと、弟みたいなもんとしか思ってないかもしれないけど、俺はAちゃんのこと、姉ちゃんみたいって思ったこといっっっかいも無いから」
ちょっとくらい、俺のこと意識してよね。
『え?…あ、の、?』
「俺はAちゃんのこと女の子として見てるし、…だから、俺のこともちゃんと男として見て」
じっと見つめて、Aちゃんの頬に触れる。
フイ、と逸らされた顔をこっちに向かせようとしたけれど、両手で隠されてしまった。
「Aちゃん?」
『…予想外、過ぎてですね、』
顔、見ないで、と消え入りそうな声で呟く。
ずっと我慢してたんだから、ちょっとくらい良いかな?と膝丈のワンピースをペラっと捲った。
ストッキング、邪魔くさいなぁ、と手を止めたところで頭をバシッと叩かれる。
『ちょ、涼くん何してんの?!』
「何って、えへへ」
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アオ(プロフ) - さつきさん» ありがとうございます!もうちょっと甘めのシーンを詰め込みたかったのですが最後で無理やり入れました(笑) (2019年3月23日 21時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 最後の最後に、最強のキュンキュンをありがとうございました!!! (2019年3月23日 20時) (レス) id: db2720f2e4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - きてぃさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします〜〜!! (2019年3月13日 1時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
きてぃ(プロフ) - やばいです、盛大にキュン死してます、大好きですこの作品!!頑張ってください!! (2019年3月12日 12時) (レス) id: 5a9c94661d (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - もちさん» わ〜!早速コメントありがとうございます!!はじこいすてきですよね〜!!作間くんにゆりゆりばりに頑張っていただきましょう……! (2019年3月11日 1時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年3月10日 22時