Story 30 ページ30
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重い腰を上げてスーツに着替える。
雨の日バイトは憂鬱でしかない。
『おかーさん、送ってって欲しいなあ…なんて』
「自分で運転すればいいじゃないの」
『えー?』
せっかく免許を取ったはいいけれど、運転したのは片手で数えられるくらい…
雨の中歩くくらいなら運転するか!とキーを手に取って家を出た。
*
『龍斗くん、今日はここまでで。質問は?』
「学校の課題なんですけど、」
授業後に龍斗くんの補習をするのは恒例になっていた。
後ろのブースで、猪狩くんと優斗くんが騒いでることもしばしば。
龍斗くんはそれを心底嫌そうな目で見ている。
「ゆうぴーって先生ぽくないよね、ほんと」
「うっせ!先生って呼べ!」
「勉強しないんだったらあっち行ってて!!てか、がりさん迎えくるんじゃないの?」
あ、ヤベ、とそそくさと優斗くんを引っ張って行く猪狩くん。
あの二人、仲良いな、なんて微笑ましく見てると、
そういえば、涼くんも秒で優斗くんに懐いてたなぁ。
優斗くん、彼女欲しい、モテなさすぎてしにそう、って言ってたけど超モテるよね、…男子高校生に。
涼くん、といえば……、この間、ちょっとだけ前、涼くんの部屋で押し倒されたことを思い出す。
いやいや、塾でなんてこと!
でも、あれから気まずくて顔を合わせられなくて、自転車で行くので!迎えは大丈夫!、とあからさまに避けてしまっていた。
「先生、ここ、お願いします」
『あ、うん、ちょっと待ってね』
頭を勉強モードに切り替えて、涼くんのことは置いておこう!と頭を左右に振った。
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アオ(プロフ) - さつきさん» ありがとうございます!もうちょっと甘めのシーンを詰め込みたかったのですが最後で無理やり入れました(笑) (2019年3月23日 21時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 最後の最後に、最強のキュンキュンをありがとうございました!!! (2019年3月23日 20時) (レス) id: db2720f2e4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - きてぃさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします〜〜!! (2019年3月13日 1時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
きてぃ(プロフ) - やばいです、盛大にキュン死してます、大好きですこの作品!!頑張ってください!! (2019年3月12日 12時) (レス) id: 5a9c94661d (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - もちさん» わ〜!早速コメントありがとうございます!!はじこいすてきですよね〜!!作間くんにゆりゆりばりに頑張っていただきましょう……! (2019年3月11日 1時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年3月10日 22時