拝啓、人殺しの君へ。【SEVENTEEN】

…休息.You ページ47

CG:「本当にそこでいいの??」

「うん、流石に人のベットは借りられないわ」





未だしっかりしない足取りの私は、チョンガルの店の2階にある自宅に連れられて来た。
実際、チョンガルの自宅に来るのは今回が初めてで、意外にも綺麗にされた部屋に少し緊張する。
早速休むべくチョンガルには彼の部屋を利用するよう促されたが、人のベットで寝るのは迷惑だと言ってリビングのソファーを指差すと苦笑いされる。





CG:「固くて身体壊すんじゃね??」

「いいの、お世話になるからにはこれ以上迷惑かけたくないから。それに、あんたの匂いが染み付いたベッドでなんて寝たくないし」

CG:「酷っ!?俺まだ加齢臭する年齢じゃねぇよ!!?」

「タバコ臭いでしょ、店で吸わない代わりに部屋で吸うから」

CG:「ゔ……分かったよ、身体壊しても知らないからな。とりあえず寝てなよ、今布団運んで来る」

「ありがと」





チョンガルが自室に戻ると、再び身体の力が抜け、ソファーに倒れ込む。





「バーノンさんも、ジュンさんも、THE8さんも怒ってるんだろうな…」





バーノンさんが私を抱きしめた瞬間、私の仮面が剥がされた。
無表情の仮面はそう簡単には剥がれないはずなのに、SEVENTEENに関わると緩んでしまう。
何度も剥がされかけたが、今回が初めてだ。

バーノンさんは『あいつ』じゃないのに、泣いてしまうなんて情けない……それに泣いたところでどうしようもない事だと分かってる。
結果としてバーノンさんを傷つけただけだ。





「何やってるんだろ、私……」

CG:「考えすぎなんだよ、義姉さんは。ほら、布団持ってきてやったぞ。今日は何も考えないでゆっくり休め」

「………うん」

CG:「明日の事は明日考えればいい。義姉さんには休む時間も必要だ、今がその時だよ」

「……分かったわ、素直に従う」

CG:「そうそ、たまには休むべき!!俺、この後仕事だから戻るよ。部屋にあるものは好きに使っていいから、それじゃあおやすみ、義姉さん」



『おやすみ』って言われたのはいつぶりだろう。
まだ母さんが私を愛してくれた時以来だろうか。
心臓に刺さって、痛い。





「……おやすみ」




そう言って、貰った布団を顔まで隠して目を閉じた。





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カランカランッ♪




CG:「いらっしゃい、悪いがうちは予約制で」

??:「客も確かめないで返事するのは良くないぞ、チョンガル」

CG:「なんだ、誰かと思えばMonsta XのIMさんじゃないか」

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