拝啓、人殺しの君へ。【SEVENTEEN】

…会議.JS ページ46

帰宅してすぐに会議が開かれた。
まずは事の発端をディノが話す。





DN:「Aヌナは皆が知ってる通り男嫌いです。理由は、知らないけど……多分話してくれないけど男嫌いなのに間違いはない。それでMonsta Xのヒョン達が来るってなったらびっくりしてしまうと思って僕とジョンハニヒョンが楽屋から出るか隠れるか説得にしに行きました。でも『理由を言わないと行動に移せない』ってヌナが………」

JH:「それで俺と口論になった。人がせっかく優しくしてやってるのに恩を仇で返したんだ、俺は悪くない」

SC:「ハニの言い分は分かった、それが善し悪しでも」





納得いかないとでも言うかのように不機嫌になるハニ。
彼の言いたいことも分かるし、Aさんの言い分も分かる。
だから責めることも出来ないし、褒めることも出来ない。





DN:「そこで困ってた所にボノニヒョンが助けに来てくれました。でもボノニヒョンが止めても2人は喧嘩を辞める気配がなくて……」

VN:「……Aさんが動揺したのを見て、知らない内に俺は抱きしめていた…」

JS:「ボノナは、守ろうとしてあげたんだね??」

VN:「っ、、…ごめんっ、、こんな事になるなんて思ってなかった……、、」





ボノナの気持ちも痛いほど分かる。
どうする事も出来なくて、咄嗟に体が動いた。
でもそれは逆に彼女を傷つける行為だった。





JS:「で、ジュニから報告は??」





肝心なのはその後Aさんを救護室に運んだジュニによる証言だ。





JN:「………Aちゃん、ずっと見えない誰かに謝ってたよ」

JS:「え??」

JN:「僕じゃない誰かに謝ってた。『ごめんなさい』、『止めて』って……凄くその何かに怯えてた…」

JS:「ジュニ、君は大丈夫だったのかい??」





僕たちが着替えを済ませて車に向かう時にジュニは楽屋に戻ってきた。
特にこれと言って彼女と何かあった訳では無さそうだけど…。





JN:「何で!!!!?何でみんなそうやってAちゃんが僕に意地悪したって言い方するの!!???Aちゃんは絶対にそんな事しないっ、疑うならしばらく皆と話さないからっ!!!!!!!」

WN:「お、おいジュナっ!!!!!!」





守るために言った一言にジュニは部屋を飛び出す。
ジュニが外に出て行っても尚、リビングの重い空気は漂ったままだった。

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