拝啓、人殺しの君へ。【SEVENTEEN】

…女??.WZ ページ4

ドアの向こうで聞こえた声にスニョアと2人して固まる。

男じゃない。

…………女の声??

キム･Aと言ったその人の声はどこか冷たく感じた。
でも何で女なんかがマネージャーに…。
差別は良くない事だと分かっているが、いい気はしない。
正直キムさんが俺達のマネージャーになるのは反対だ。





HS:「…………顔が怖いぞ、ジフナ」

WZ:「険しくもなるだろ。女なんかに俺達13人が着いていけるわけが無い」

HS:「ん〜…………分からなくもないけど。でももう『アレ』は終わった訳じゃん??」

WZ:「終わりが始まりになる事もある。二度と同じ事はおかしたくない、そう思わないか??」

HS:「………それは、うん………」





甘ったるい香水。

甘ったるい声色。

甘ったるいアピール。

全てが全て吐き気がする。

忘れたくても忘れられない記憶。

きっとメンバー全員がトラウマとして抱えている。

だから、あんたの居場所はここじゃないんだと伝えたい。





ガチャッ





SC:「…………………」

WZ:「……あれ、ヒョン…マネージャーは??」

SC:「………帰った」

HS.WZ:「え??」

SC:「これ、皆で食べてって言って帰っちゃった」





確かにヒョンの手には韓国ソウルで話題になるほど有名なケーキ店の名前の入った箱が。
とても優しい香りに思わずヨダレが垂れそう…。
(ちなみにスニョアは既にヨダレを垂れている)

それよりもスンチョリヒョンの寂しそうな表情が喉に引っかかり上手く飲み込めない。





WZ:「……キムさんが、気になりますか??」

SC:「気になるとか、そういうんじゃない……ただ、悪い人には見えなくて……」





ドアの向こうに居た女は、一体何者なのだろうか。

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