…謝罪.SC ページ28
「殺られたいのならいつでも歓迎致します、人を殺す事には慣れてますので(笑)」
感情のない笑顔。
無機質の笑顔。
「人を殺す事」に慣れてるってどういう意味だ??
とりあえずミンギュを彼女から引き剥がす。
ミンギュも他のメンバーもポカンと口を開けている。
だが、ウォヌだけはしっかりキムさんを見つめていた。
WN:「ふっ、可愛くない女だ」
「その方が貴方達にも迷惑をかけなくていいでしょう??それに、私そういうキャラじゃないので」
SC:「……俺達の事情を知ってるんですか??」
今まさにその話をしようと彼女を招き入れたのだ。
俺達を襲った「あの事件」を…。
「ウォヌさんにも言いましたが貴方達の事情は全く知りません。事情があるとも知らずマネージャーを任されました。でも、大体は想像できます。私と似たような事だと……」
SC:「……似たような事って」
「………察して下さい」
視線は下を向いたまま、キムさんは呟くように言う。
WN:「はっきり言えばいいだろ、男嫌いだって」
「……ウォヌさんって空気の読めない人ですね。折角こっちがオブラートに包んで置こうと思ったのに台無しです」
WN:「生憎あんたの事を庇ってやれる優しい男じゃないんでね」
「…………………」
SC:「ま、まぁまぁそこまでにして!!!!(汗)」
キムさんとウォヌは混ぜるな危険って奴だな。
慌てて2人に割って入り宥め、空いた席にキムさんに座ってもらう。
最初は座りたくもないという目で俺を訴えていたが他の視線にも耐えきれず座った形になる。
「それで、話とは??」
SC:「キムさんの思った通りの事です。俺達がどうして女性を敵視するのか、貴方に暴力を振るって拒むのかを……、その件についてはうちのメンバーが申し訳ございませんでした」
WN:「……………すまん」
まだ春だというのにタートルネックを着る彼女の首元にはウォヌが絞めた痕が残っているらしい。
キムさんが来る前、96ラインから話を聞いた。
俺が発作で苦しんでいたあの時の事を思ってウォヌがやったと思えば責めることもできず、自分の責任でもあると感じた。
「……理由はどうであれ、エスクプスさんが頭を下げる必要はありません」
SC:「ですが!!」
「確かにウォヌさんはやってはいけないことをしてしまいました」
WN:「……………」
「それでも私に頭を下げる理由も必要も無いんです。立場が下なのは私の方なのですから、慈悲の心で目を瞑る事にします」
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毒苹果(プロフ) - srさん» ありがとうございますうぅぅぅぅ(テンション)地道にコツコツ更新していきますので引き続きご愛読頂けたら嬉しい限りです( ˘ω˘ ) (2020年11月23日 21時) (レス) id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
sr - 続き凄く楽しみですウウウウウウウウウウウウ最高過ぎてわばいですね! (2020年11月23日 20時) (レス) id: 53a26bd6a3 (このIDを非表示/違反報告)
毒苹果(プロフ) - きむちさん» ありがとうございます、引き続きご愛読頂けたら嬉しい限りです( ˘ω˘ ) (2020年11月13日 12時) (レス) id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
きむち(プロフ) - めっちゃ面白い... (2020年11月13日 7時) (レス) id: 5ad6663c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柘榴 | 作成日時:2020年10月8日 15時