拝啓、人殺しの君へ。【SEVENTEEN】

…家族.You ページ24

「…って感じな事があって。入れてくれない、タトゥー??」

CG:「バカだろ、義姉さん!!!?本当バカ!!!!(怒)」





セクハラ野郎もとい変態監督の撮影を終え、今日の出来事をチョンガルに話すと何故か激怒される。





「何か間違った事でも言った??…っていうかあんたなんかに怒られる筋合いもないんだけど」

CG:「怒るに決まってんだろ!!?誰だ、義姉さんの綺麗な身体に痣を残したクソ野郎は!!??(怒)」

「チョンガル……らしくないわ、そこまで身近な存在じゃないでしょ、私達」

CG:「身近な存在だってっ、、俺はあいつが死んだ時点で血の繋がりは途絶えてる。義姉さんしか居ないんだ………、まぁ、だから……その、、」





嘘でもついてるんじゃないかと思った。
私はアンタの父親を殺したのに、血の繋がらない義姉を心配する義弟はどうかしている。
確かに前に来た時に「死んでくれてせいせいする」って言ったけど、いつもに増して顰めっ面なのは本気って事……??





「……ふっ、可愛いところあるじゃない(笑)」

CG:「う、うるせぇ!!///子供扱いすんなっ!!///」

「私からしたら3つも歳が違えば子供よ。そんなにお義姉ちゃんの事が好き??(笑)」

CG:「好きじゃねぇ!!!!///」

「ははっ、いいおもちゃ見つけた(笑)」

CG:「っ〜〜〜!!///と、とにかく首に入れるのは無理だから!!絶対させない!!」

「……仕方ないわねぇ、諦めるわ」





激高したしたチョンガルを見るのは初めてで、何を言っても無駄だと悟り折れると、ほっと胸を撫で下ろすチョンガル。

血の繋がらない姉弟。
母親の再婚相手の連れ子。
私が殺した父親の息子。

不思議だ……。
どういう事だかチョンガルは私の過去を知っている。
一緒に過ごした時間はない。

チョンガルは中学生になると一人暮らしを始めた。
だから過ごしてきた時間は小学生の時だけ。
自発的じゃない私は部屋にこもり、その時チョンガルが何をしていたのかも知らない。

『家族』という形が分からない。





CG:「………に、してもこんなに強く付いちゃったらしばらく消えないな。首絞めするアイドルとかヤバすぎだろ……」

「勝手な想像だけど、「女」に対して憎しみを抱いてる気がする…私が男嫌いなのと同じ様に」

CG:「だからって1歩間違えたら殺人だぞ??」

「………人殺しを殺したぐらいで罪にならないわ。むしろ称えられるんじゃない」





ひしひし感じるチョンガルの優しさに、私は気付かぬ振りをして本音をボソッと呟いたのだ。

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