…拒否.DK ページ18
「あら、それは好都合ですね」
初めて見たマネージャーさんはとても綺麗な人だった。
身長はウジヒョンと同じくらい、年齢はきっと僕達より年上。
艶やかな黒髪をバレッタで纏め、服装も極めてシンプル。
女の人って感じはするけど、正直不快感はない。
「私も男性は嫌いですので身構えなくても大丈夫ですよ。特にミンギュさんのような軟派な方は大嫌いですので」
その言葉も素直に信じられる。
『あの人達』とは違って、何もしない人。
不思議だけど、嬉しかった。
僕達に媚びを売らない人は久しぶりだったから。
「さぁ、早く行きましょう。監督にご挨拶しに」
ミョンホと口論をし終えたその彼女が俺を通り過ぎた時、肩に糸くずが着いていたのに気づき手を伸ばす。
触れた瞬間の事だった。
パシッッッッ!!!!!!!!
DK:「っ、、」
「触らないでっ、、っ、!!!!」
ヒリヒリと痺れる右手。
理解するのに時間はかかったが、マネージャーさんが僕の手を弾いたんだ。
MH:「ドギョマに何すんだよっ!!?」
DK:「待って!!!!!!!!」
僕のためを思って彼女に触れようとしたミョンホを呼び止める。
違う、違うんだ。
触れた僕の方が悪い。
だって
「っ、、ふっ、、っぅ、、」
こんなにも苦しそうに息を吐くのを見たら誰だって気づく。
DK:「ごめんなさい、怖がらせて……」
本当に男が嫌いなんだって。
なるべく怖がらせないように彼女の視線より下に身体を移動させると身体がまたビクッと大きく跳ねる。
そこからは身体を動かさずじっとしていた。
信じて欲しい、もう勝手に触れない。
怖がらすのも今で終わりにします。
僕は貴方に被害を与えない。
そんな気持ちを込めアーモンド型の瞳を見つめ続けると、少しずつ彼女は落ち着きを取り戻していく。
大きく息を吸って、吐いて。
何度か深呼吸すれば震える彼女はいなかった。
「こちらこそ無礼をお許し下さい……痛かったでしょう??」
優しい人。
DK:「びっくりしただけです、平気です!!!!」
「…………ドギョムさんはとてもお優しい方ですね」
僕と同じ事を考えていた彼女の微笑みに、胸が高鳴った。
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毒苹果(プロフ) - srさん» ありがとうございますうぅぅぅぅ(テンション)地道にコツコツ更新していきますので引き続きご愛読頂けたら嬉しい限りです( ˘ω˘ ) (2020年11月23日 21時) (レス) id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
sr - 続き凄く楽しみですウウウウウウウウウウウウ最高過ぎてわばいですね! (2020年11月23日 20時) (レス) id: 53a26bd6a3 (このIDを非表示/違反報告)
毒苹果(プロフ) - きむちさん» ありがとうございます、引き続きご愛読頂けたら嬉しい限りです( ˘ω˘ ) (2020年11月13日 12時) (レス) id: 15b01be891 (このIDを非表示/違反報告)
きむち(プロフ) - めっちゃ面白い... (2020年11月13日 7時) (レス) id: 5ad6663c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柘榴 | 作成日時:2020年10月8日 15時