拝啓、人殺しの君へ。【SEVENTEEN】

…らしくない.MH ページ17

あの人、キムマネージャーに腹が立つ。
特別喧嘩がしたかった訳じゃないが、興味を示さない態度についきつい事を言ってしまった。
俺らしくない……。





DK:「ミョンホ、怖い顔してどうしたの??」





マネージャーが車から出てくる前に合流したドギョマが心配そうに僕の顔を覗き込む。
純粋で、優しい目で見つめられると怒りも静まっていく。





MH:「別に、何でもないよ」

DK:「そう??ならいいけど……」

MG:「あの可愛いマネージャーさんと何かあったんだろ??♡」





……前言撤回、怒りは激しく炎を燃やす。
今度はキム･ミンギュという駄犬に。





MH:「バカじゃないの??あいつのどこが可愛い??性格もひん曲がってて最悪じゃん」

MG:「そういうツンツンしてる所も怒った顔も可愛いんだよ、遊びたくなっちゃう…♡」

DK:「うげぇ…悪趣味な奴……女の子で遊ぶとか頭イカれてる」

MG:「とか言って女嫌いな癖に」

DK:「………嫌いって訳じゃ」

「あら、それは好都合ですね」

MH･MG･DK:「!!!!!?」





ま、マネージャー…いつの間に後ろに!!?
もしかして最初から聞いていたのか……!!?





「私も男性は嫌いですので身構えなくても大丈夫ですよ。特にミンギュさんのような軟派な方は大嫌いですので」

MG:「う"っ……」

DK:「容赦ないですね……」

「何も問題ないじゃないですか。私は仕事を全うするだけです、恋愛をするためにここに来たんじゃない」

MH:「それが例え嫌いな男達だとしても??」

DK:「ちょ、ミョンホ!!!!」





社長に断りを入れたのは本当か。
それでもマネージャーをしなければいけなかったのか。
俺達に手を出さないと言うのは本心か。
こいつの事が全く分からない。
不気味でしょうがない。
故に知りたくなくても知らねばいけない。





「……………えぇ、罪を背負った者に出来る事なら何でも」





今、何て……??

小さな声は俺の耳に届かなかった。





「さぁ、早く行きましょう。監督にご挨拶しに」





どうして、そんな悲しい顔をするのかも分からなかった。

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