拝啓、人殺しの君へ。【SEVENTEEN】

…フラッシュバック.You ページ14

『あんたのせいで……、あんたさえ居なければ!!!!!!!!』

『ごめんなさいっ、おかぁさん、、、』

『やっと居なくなったね……父さんはお前の味方だよ』

『やめてっ、触らないでっ、、ヤダッっ、!!』









「何で思い出すんだ…………」





運転席に着いた瞬間、身体の力が抜ける。
額からは冷や汗、タバコなんか吸ってないのに肺が苦しい。
震える手は綺麗なはずだが、どす黒い赤に染まって見える。

『あの日』と同じような事をしたのだ。









人を、父親を殺した時と同じ事を。









「ミンギュさん、大丈夫かな……」





殴っといて心配するのはおかしな話だと自分でも思うけど、罪悪感は否めない。
割と本気で殴ったから下手をすれば痣になる。
取り返しのつかない事をしてしまった……。
でもこちらにも言い分はある、謝る気もない。
そもそも手を出してきたのは向こうの方だ。
私は悪くない……多分。





コンコンコンっ





「??」

??:「や、ヤハーーーアニョハセヨぉぉ///」





助手席の窓をノックする音に顔を向けると、何だかよく分からないテンションの人が恥ずかしそうに挨拶をしていた。
細目の君は……確か……





「ホシさん??ですよね。どうぞお入りください」

HS:「ヤハハ〜!!お邪魔しまっす〜!!!!」





この人もこの人でうるさいな……。
助手席に乗り込もうとしたホシさんを後ろから背の高い2人が押さえ込み、優しい顔立ちをした男の子が代わりに助手席に入ってくる。





??:「初めまして、イ･チャンと申します。お隣失礼してもよろしいですか??」





しっかり者の最年少、ディノさんだ。
ミンギュさんやホシさんと違って気遣いの出来るいい子、心の底から信用する訳じゃないが、ホシさんを乗せるよりマシだ。





「どうぞ、ディノさん」

DN:「あ、ありがとうございますっ!!」





可愛らしい……嫌な気持ちが和らいで行く。





「お３方もどうぞお入りください」

??:「は〜いっ!!」

??:「分かりました……」

HS:「んへぇ……マンネに横取りされた……(泣)」

DN:「人聞きが悪いですねぇ…僕は何も悪い事してませんよ??」





ホシさんがやつれてバンに乗り込むと、アクセル全開。
後ろの2台のバンを置いて走り出す。





「運転荒いんで気をつけてください」

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