拝啓、人殺しの君へ。【SEVENTEEN】

…計画失敗.WN ページ13

MG:「痛てぇ……女の子に殴られたの初めてだ……おぬよん、計画失敗です……」





あの女……俺の存在に気づいていたのか??
こっそり死角になった階段から降りて行くとうちの犬が半泣きなって俺にしがみつく。





MG:「そもそもっ、スンチョリヒョンが心配だからって俺を囮にする必要ある!!!?」

WN:「しょうがないだろ……うちで女好きなのはお前しかいないんだ、適任だと思え」

MG:「ひどっ!!!!皆が極端に女の子が嫌いなだけだしっ!!!!!!!!」





嫌いになるなんて当たり前だ。

自分の欲を発散するために俺達は遊ばれたんだ。

特にスンチョリヒョンやジョンハニヒョン、シュアヒョンなんかは重いトラウマを背負ってる。

じゃあどうするか。

弟達が近づく者を消せばいい。

単純な事。





WN:「しっかし………随分釣れないみたいだな、あの女」





面白くない。

前の女のように媚ってくるかと思ったが正反対。

ビジュアルも身体もいいミンギュに腰を抱かれたら大抵の女はそのままいい気になって行為に至る。

けど、あの女はどこか怯えている気がした。

益々、意味が分からない……。





MG:「俺は好きですよ、あぁいう子は。周りにいないタイプだし、本気で俺のものにしたい…(笑)」

WN:「殴られといてよく言う……」





呆れて物も言えない。
まぁミンギュらしいっちゃらしいんだが……。





MG:「それより早く行きましょ!!マネージャーさんが待ってる」

WN:「待たせとけばいい」

MG:「………多分そんな事したらあの子、本気で俺達置いていくと思います……目がマジだった……」

WN:「…………得体の知れねぇ野郎だ」





とりあえず、ヒポチはあいつの車には乗らない方が良さそうだ。
それと年長者のいるボカチも。
1番安全圏なパフォチに乗ってもらおう。
スニョンはうるさいかもしれないが他のメンバーは大人しい。
何かあったとしてもジュニやミョンホが武術でどうにかしてくれる。
冷静なマンネは連絡が取れる。

うん、我ながらいい作戦だ。





MG:「俺、呼んできますね!!」





ミンギュが何事もなかったかのようにリビングへ駆けていく中、最後にあいつが呟いた言葉を思い出す。





WN:「関わらない方がいいって……関わってきたのはあんたの方じゃねぇか」

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