驚きました ページ7
仕事が終わるとAはいつもの鞄を肩にかけてから会社を出る。
｢お疲れ様でした〜｣
｢はいよ、お疲れー｣
｢お疲れ様Aちゃん、また明日ね｣
まだ残る先輩達に挨拶を送れば皆それぞれに明るく返事を返してくれる。ほっこりした気持ちのまま笑顔で頭を下げれば、ゆっくり帰路につく事にした。
少し歩いて電車に乗るとサイレントにしたままの携帯を取り出して確認する。
大した反応は来ていないだろうと思いつつも、作ったからには多少の反応を期待して見れば通知が幾つか来ているようだった。
(早速気付いてくれた人もいるのかな、嬉しい………な…！？)
｢………は…！？｣
みぃのアカウントを見ればフォロワーは既に1000人近く居たので思わず携帯を落としかけた。
電車の中にも関わらず思わず声が漏れる。周りからの視線を感じて真っ赤になっては、小さな咳払いで誤魔化してから改めて携帯に目をやる。
何度見てもみぃのアカウントのフォロワーは1000人になろうとしている。
お昼に作ってからまだ6時間程なのだが…皆良く見付けてくれるなぁ、と何処か感心してしまう。
全て確認は出来ないが作った時に呟いた物についているコメントには目を通した。
─うっそ、本当にみぃちゃん！？
─やっとTwitter始めてくれたんだ、嬉しい！
─いつもみぃちゃんの落ち着く声に癒されてます、次の動画も配信も楽しみにしてますね♪
全てにレスは出来ないのでAはそもそものコメント返しはしていない。その代わり雑談配信の時になるべくコメントを拾ったり、動画に付いたコメントを取り上げたりしているのだ。
好意的なリプライばかりで無意識に口角が上がってしまい、慌ててマフラーで口元を隠した。
Twitterのリプライも雑談配信で取り上げよう、そう決めたのだった。
電車を下りてから住んでいるマンションまでの間にあるスーパーに寄って晩御飯の食材を購入する事に。
(何にしようかなぁ…あ、キャベツ安い)
自炊をしているAにとって日々のメニューは頭を悩ませる物の一つで、いつも大体何が安いかによって決めている。
この日はキャベツが安いという事もあり簡単に野菜炒めにしようと考えた。そう決めたら後は豚肉を買いに肉のコーナーへ。
幸いそこでも安くなっている物をゲット出来て、Aはほくほくでレジへと並んだ。
少し混んでいるレジの最後尾へと並ぶとすぐに後ろに人が並ぶ気配がする。
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閑万(プロフ) - 翔乃さん» うわあぁ！コメントありがとうございます、翔乃様…！！まさかこの様な作品にこんなにも素敵なコメントを頂けるなんて思っておりませんでした。キュンキュンしたのすでの方です…！ありがとうございます、日々少しずつ書き溜めておりますので…お待ち頂けると幸いです… (2023年2月3日 23時) (
レス) id: 7197de9df7 (このIDを非表示/違反報告)
翔乃(プロフ) - リアルで起きていることではないはずなのに、なんだかとてもリアルさを感じる作風がとても好きです。小説の中のキヨくんに何度キュンキュンさせられたか！ お仕事されながらの両立は大変かもしれませんが気長に更新を楽しみに待っています！ 頑張ってください！ (2023年2月3日 17時) (レス) id: 859fd3194a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：閑万 | 作成日時：2023年1月4日 10時
