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《じゃ誕生日プレゼント代わりに、強盗のフリしてババア脅かしてやりますよとか言って盛り上がったんです。
んでクローゼットに隠れて…タイミング見て飛び出して…殺しましたぁ。
おばさんと旦那の方を………っふ、そっちの方が褒められるかなって思って》
『褒められる…?』
誰に?
そんな疑問を抱きつつも、私は内山の話を聞くので精一杯だった。
どうやら、赤池夫婦を殺した後に交換殺人ゲームの存在を知った内山は、ゲームを利用しようと考えたらしい。
まだまだ、話は続いて次は児嶋佳世さんの殺害方法、近づいた方法を話し始めた。
《一応足1本だけ送らせてもらったんですけど……リアクションが見れなかったのでウケたかどうか不安です。楽しめましたか?》
「なんでそんなこと…」
「……今のところ動機がつかめませんね」
翔太さんの反応に、忍がそう返す。
内山はまだ、ニコニコと気味悪い笑みを浮かべて浮田さん達の殺害方法を長々と自慢げに話し始めた。
浮田さん達の殺害方法を話し終えたあと、忍は何かがおかしいと言うが翔太さんはそれ所ではなく静かに!と注意する。
水城さんもおかしいと、声を出すと翔太さんが声を荒げて黙って欲しいと言った。
《次はあれです。手塚さんもよくご存知のやつです…》
《そうです!甲野たかふみさんです!
特等席で死ぬところを見ましたよね?僕も負けないくらいの特等席で見れたんです。
…しかしこれだけ大胆にやって捕まらないとはねぇ…!
5人も殺して拍子抜けって言うか。行ける所まで行っちゃえモードに僕もなりましたよぉ》
私は、ふと映像から少しだけ意識を離して部屋をよく見た。
床には、何本か缶のようなものが転がっていた。
《次は警察のせいもちょっとはありますからね》
それを聞いた私は、意識を画面内の内山に戻した。
そこには菜奈さんが怖がり、泣いている姿が映し出されていた。
当然それを見た翔太さんは、怒りの感情でいっぱいになっていた。
「ふざけんなよ!!!!!」
「ちょっと落ち着いて!!」
どうやら、前に翔太さんが私に話した「犯人からプレゼントされた動画」とは、内山がプレゼントしたものだったようだ。
もうこれで、全て話したなんて言っていた内山は3秒後に《あ!!そういえば!》と声を上げてまたニコニコ…ニヤニヤし始めた。
《もしこれ聞いていたら恐怖で震え上がっちゃうかなぁ…!》
《胡桃沢Aさん……》
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雫(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます! 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます!更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします! (2019年9月19日 18時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます!これからもムリせず更新頑張ってください! (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます!この小説を好きと言って貰えて嬉しいです!更新、頑張ります! (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
無 - こんにちわ!この小説好きです!更新待ってますね! (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫 | 作成日時:2019年8月22日 22時