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貴方side
あれから数ヶ月が経った。
佳主馬とはバッタリと鉢合わせになったは話す…そんな感じで過ごしてきて、ついには夏休み間近になってしまっていた。
『暑…』
もう、猛暑だ。
始まったばかりなのに、そう感じてしまうほど太陽が元気だ。
まだ咲く時期ではない向日葵も咲いてきてしまっている。異常気象だろうか。
こんな日は帰り道が辛い。
「はは、A〜顔お化けみたいになってるよ」
「ウケる、待ち受けにしてあげようか?」
『いや、いいから…って誰がお化けよ』
相変わらず七海と愛美とは、こんな感じで仲良くやってきた。
「あ、そういえばあのイケメン君どうなったの?」
『…どうもなってないよ』
本当に悲しいほど、どうもなっていないのだ。
「あれ、もしかして好きなの認めた?」
…私は静かに頷く。その静けさの反動が七海と愛美は私を挟んで拍手をしてくる。
「それはどういう成り行きで?」
『いや、考えたらそうなのかなーって』
どういうこと?と聞いてくる2人に私は話す。
『…何気に1番話しやすかったし、一緒に居て心地が良かったから』
簡潔に話す私を見て2人は感心したような表情をしている。
「じゃあ夏祭り誘っちゃえば?」
『いや、じゃあって何! そんな流れ無かったよ!今!』
私がそうツッコミを入れると、愛美がいつもよりも真剣な顔で私たちに向かって話してくる。
私達もそんな愛美に対して固唾を呑んで見つめる。
「…いや、夏祭り誘われたらいいんじゃない?」
『はい?』
「だから、夏祭り誘われるように努力するの…って言っても顔は整ってるし、服もセンス悪いわけじゃないし………」
私の方を見て、あ!と愛美が声を出す。
「髪の毛…そう! そんなに綺麗で長い髪の毛があるんだからアレンジしちゃえばいいんだよ」
私は、愛美に止まってと言われ 素直に歩くのを停止する。
いや、これ こんな暑い日差しの中ですることではないよね。
数分間、日焼けを気にしながら終わるのを待っていたら、いいよ という声がしたので私は愛美の持っている大きな鏡を見る。
『…おぉ、凄い!』
髪の毛を帰るだけで、別の人みたいに変わっている。
…まるで、お嬢様みたいだ。
「あ、もう分かれ道じゃん」
「じゃあ、また明日」
そう言われ私は2人に手を振った。
…にしても暑い。
ここからまた少し歩かないといけない。
暑すぎて溶けそうだ。
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雫(プロフ) - らいおん!!!さん» 返信遅くなってごめんなさい!実はこの作品は最近読み直して削除しようか迷っていたものでした笑そんな素敵なコメントを貰えて嬉しいです!幸せなコメントをありがとうございます。これからも良い夢ライフを〜! (2021年12月16日 22時) (レス) id: 443525fccc (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 名前はまだないさん» 返信遅くなってごめんなさい!実は数年前に書いてたものもあるんですけど、、当時は文章に疎くて評価が酷くて、、、笑やっとリメイ クして、素敵なコメントも貰いながら完結させることが出来て嬉しいです。素敵なコメントありがとうございました^^* (2021年12月16日 22時) (レス) id: 443525fccc (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - ゆりあさん» 返信遅くなってごめんなさい!感想ありがとうございます^^*壮大な夏、何歳になっても憧れますね!これからも頑張ります!元気になるコメントありがとうございます! (2021年12月16日 22時) (レス) id: 443525fccc (このIDを非表示/違反報告)
らいおん!!!(プロフ) - 2021年から失礼します!!!サマーウォーズ久々に見てかずま推しになったのをきっかけに、夢小説を調べていて貴方様の作品に辿り着きました...幸せな小説をありがとうございますっ!応援してます! (2021年7月23日 8時) (レス) id: cf380feacb (このIDを非表示/違反報告)
名前はまだない - 2021年から失礼します!数年前に佳主馬の夢小説を探していたのですが、久々に検索してみてこんなに素敵な小説に出会えるとは思いもしませんでした笑 文章をかけるの凄いです!楽しく読ませてもらいました、ありがとうございました!!!!! (2021年7月19日 20時) (レス) id: 567784a46c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫 | 作成日時:2019年8月5日 22時