フ：平等、不平等 ページ3
人の人生は皆平等だと聞いたことはあるが、実際本当に平等なのだろうか。
そんなことを疑問に感じてしまうのは、私自身が不平等な扱いを受けているからだ。
生まれつきこの髪色と瞳のせいで、私は家族の中でも一番不遇な扱いを受けていた。
小さい頃から上の兄姉は両親から溺愛され、すくすくと育っていった。
反対に私は両親から暴力…まあ、俗に言う虐待を受けていたこともあり、あまりまともな育ち方はしなかった。
暴力を奮われることは日常茶飯事。兄と姉は私を助けることもなく鼻で笑って馬鹿にする。
私はそれが当たり前のことだと思っていた。
その影響もあってか、近所や学校でも私に対する噂は特に多かった。あ、これは良い噂ではなく、悪い噂の方だけどね。
近所からは白い目で見られ、学校でもクラスの子からよく嫌がらせを受けていた。
みんな黒髪に黒い目。みんな同じだからこそ、私は異端の存在だった。
同じ生きてる人間なのに、どうして私だけこんな目に遭わなくちゃいけないんだろう。
神様は本当に意地悪だ。
何処へ行っても私にとっては地獄。誰でもいいから私を救ってほしい。
そんな願いが叶ったのは少し経ってからだった。
家族から家を追い出されて私は遠い場所へと捨てられてしまった。寒空の中を必死で歩き、せめて屋根のある所はないかと探し回った。
ようやく見つけたのは公園の遊具。いつもなら寒さと空腹なんか大したことはないのに、今日だけは違っていた。
だっていつもなら帰る場所があった。何度か家から追い出されたことはあったが、さすがに世間の目を気にしてか、1時間ぐらい経てば家に入れてもらえた。
でも、今回は違う。帰る道も分からなければ帰る場所もない。
もう、私には居場所がないんだ。
そう考えてしまうと、無意識に身体から力がなくなっていく。
ああ、私はもうダメなんだ。もう、私には、生きる資格がないんだ。
冷たい地面に倒れ込んでも、今は何も感じない。
意識がだんだんと遠のいていく。
このまま誰にも見つかることなく私は一人でし…
「おい、そこで何やってるんだ？」
そのたった一言に私の意識は現実へ引き戻された。
はっと瞼を開けると、遊具の外からこちらを覗き込む一人の男の子。
誰…？
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フウカ(プロフ) - 星猫さん» 長らくお待たせいたしました。更新しました。 (2020年10月5日 20時) (
レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - 星猫さん» 分かりました。今日中には更新致しますので。 (2020年10月5日 15時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - フウカさん» 弟のｐｃを貸してくれました。叔母さんも一緒にいるです。 (2020年10月5日 13時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - 星猫さん» わかりました。ちなみに、叔母さんという単語が出てきたんですが、叔母さんも一緒にいるってことですか？ (2020年10月5日 12時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - フウカさん» 水瀬組の家庭環境は普通で安定なんです。 (2020年10月4日 23時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星猫＆フウカさん | 作者ホームページ：http naru1
作成日時：2020年10月3日 19時
