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▽54    嫉妬 ページ37

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リビングへ戻ると


姫愛さんは何もなかったように


ニコニコと笑っていて。


(人3)は静かにお茶を注いで。


紫響さんは静かにお菓子をつまんでいた。





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(人3)「大丈夫ですか?お嬢様」


A「え、えぇ…」




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どうしても、笑おうとしても


顔が言うことを聞いてくれなくて


どうしても苦笑いになってしまう。




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それに


(人3)と目が合わせられない。


『(人3)の命はないわよ?』……


さっきからこの言葉が頭から離れない。





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目の前にいい香りが漂う紅茶が

すっと出てきた。



A「あ、ありがとう」




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そういって紅茶をそっとそそぐ。


その時。




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――――パリーン!!!





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A「あ…」









それはお父さんとお母さんが大切にしていたティーカップ。

二人は食器を集めるのが大好きだから…








姫愛「あっつ〜い…」


紫響「姫愛!!」






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紫響さんは姫愛さんをひどく怒鳴った。


そして。


―――――パシン!!……




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紫響さんが姫愛さんの頬をぶった。


(人3)を大きく目を見開いて驚いていた。





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紫響「ごめんなさい……必ず弁償するから」


A「あ、いえ!気にしないでください!」


(人3)「私、布巾とってきます」





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そういってキッチンへと走って行った。




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姫愛「私も…」




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どこへ行くか、わからないけど


姫愛さんも廊下へと出て行った。





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紫響さんと私、そして


われたティーカップだけが


静かな空間に残された。




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▽55    やめて…→←▽53    守るため



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透明人間       - 32のお話の「〜でございます。」って使い方あってるんですか?私が間違っていたらすみません (2017年1月5日 16時) (レス) id: e262a0e80c (このIDを非表示/違反報告)
EXILELOVE - この作品、今までよりとても面白いです!頑張ってください! (2016年12月14日 2時) (レス) id: 8dcd3f23f3 (このIDを非表示/違反報告)
EX LOVE - この小説好きです!これからも応援してるので頑張って下さい! (2016年10月18日 19時) (レス) id: 4a3e100051 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり♪ - ♪この小説好き〜♪ 続き気になるなぁ〜ガンバってくださーい(ο∀<) (2015年10月25日 19時) (レス) id: e61ee14658 (このIDを非表示/違反報告)
やっすー - きえちゃあかんでー。消えちゃったらしょーせつ読めなくなるじゃないですか! (2014年4月21日 16時) (レス) id: 599bbe43d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そらべあ** | 作成日時:2013年8月15日 1時

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