お嬢様、口づけを・・・//*Part2*【名前変換オリジナル】

▽53　　　　守るため ページ36

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姫愛「じゃあアンタは、父親や母親がどうなってもいいのね？」


A「…どういう意味ですか」


姫愛「あんなの、すぐにつぶせちゃうわよ。大したこともできないくせに」


A「二人を悪く言わないでください!
　 二人がいるからそっちの会社も経営できてるんじゃないですか!」





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私も姫愛さんも怒りはＭａｘで…






でも。



(人３)を奪われそうになって


二人を悪く言われて


黙っていられるわけがない。





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姫愛「ほぉ〜…、ちっぽけなアンタに何ができるっていうのよ」


A「……っ」





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心をズシリと踏みつけられたように痛い。


私に…何ができるのか。




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姫愛「何もできないくせに、大口叩いてんじゃわよ。バカ」


姫愛「アンタに(人３)を守れるっていうの？」


A「…ま、守って見せます!!」




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姫愛「ふーん。
　 あんたがその気なら……
　 (人３)がどうなってもいいのね？」


A「……？」


姫愛「もしアンタが(人３)を譲らないのなら、
　 (人３)の命はないわよ？」


A「……っ!!卑怯な」


姫愛「卑怯なのはどっちよ、泥棒猫」





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姫愛にキッと上から睨まれ


負けずとこっちも睨み返す。





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姫愛「おとなしく渡しなさいね。ﾌﾌｯ」





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そういって、くるっと向きを変え


屋敷の中へと戻って行った。





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(人３)が…殺されるっ…。


なんで…


私のせいで……




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ぎゅーっと胸が絞られていく。


苦しい…苦しいよ…





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(人３)「お嬢様っ!紅茶、入りましたよ」




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玄関先から(人３)の声がする。


戻ってどんな顔をすればいいの…？

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