▽86 思い出の場所 ページ30
(人3)「お嬢様、どこに向かっていられるのですか?」
A「もうちょっとでつくと思うんだけど…」
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家から出て30分ほど経過して。
やっぱり車かバスの方が良かったかな…
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A「あ!やっと着いたぁ〜」
(人3)「え?」
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後ろで不思議そうに
首をかしげる(人3)。
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(人3)「ここは、お嬢様の大学ですよね?」
A「え!?覚えてるの!?」
(人3)「あ、いえ。送り迎えをする際に調べましたので」
A「そ、っか…」
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そんな簡単には思い出せないか…
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A「いこ」
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(人3)の手を引っ張り、
校舎へとつなぐ階段を駆け上る。
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(人3)は何も言わず
私についてきてくれた。
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A「結構前かもしれないけど、(人3)が初めて来た次の日。
慌てて家飛び出したら筆記用具忘れちゃって……」
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今日はたまたま休みの日。
先生たちは多分いるだろうが
大広間には私と(人3)以外は誰もいない。
私はあの日と同じ場所に立って説明を続けた。
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A「そしたら、(人3)が私服でね!
わざわざ届けにくれて」
(人3)「……」
A「ホントあの時は助かった。
ありがとう」
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なんか…
思い出すと胸がジーンと熱くなる。
今、一生懸命笑顔を作ったけれど
(人3)に届いたかな。
うまく笑えているかな。
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A「それにね」
A「私のこと、“お嬢様”じゃなくて
“A”ってよんでくれたんだよ」
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(人3)は大きく目を見開き
「そうなんですか」と驚いた顔を浮かべていた。
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そして、私は
少し重い足取りで次の場所へ向かうことにした。
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もちもちなもち - 泣けます… ; ;号泣…… まじでいい作品。そらべあさん、、天才ちゃう?お気に入りです、このお話を、作ってくれてありがとう…! もっと執事がよかったです… (2月21日 6時) (レス) @page48 id: 6919ea9653 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちなもち - テクノ(親のスマホから)さん» おしの名前入れるといいですよ! (2月20日 6時) (レス) @page13 id: 6919ea9653 (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(親のスマホから) - すみません途中でうっかり送ってしまいました。続きから行きますね。で、ああああああ尊いです本当に!神作です!私のなんか駄作で駄作で…。とにかく凄いです!こんな駄作者の我儘ですが、こんな感じのをまた作ってほしいなと思いました!神作ありがとうございました! (2021年7月11日 20時) (レス) id: d7df8936b7 (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(親のスマホから) - あーーー泣けるーー。親の前だから滅茶苦茶我慢したけど、1人だったら泣いてたな。私の場合は執事さんの方に推しの名前を入れたんですね、はい。で、あああ (2021年7月11日 20時) (レス) id: d7df8936b7 (このIDを非表示/違反報告)
審判 - スゴい面白かったです!!!! 最後らへんは、ずっと号泣しながら読んでました!。笑 ほんっとなんて言葉に表したらいいかわかんないほど素敵なお話でした^^ (2019年7月24日 10時) (レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そらべあ** | 作成日時:2013年11月29日 18時