『歯車』２ Ren.N

ろくじゅうはち ページ18

廉「 A 、こっち向いて 。」









あ「 ん？きゃっ 」









振り向くと 、いきなり抱きしめられる 。









あ「 廉？どうしたの？ 」









廉「 ...俺より先にあんな奴にAのいろんな顔見られた 。」









あ「 私 、嫌な顔しかしてないよ 」









廉「 でも... 」









あ「 廉 、ちょっと離して 」









廉「 ん？ 」









不思議そうな顔をしながら 、離れてくれた廉に 、









少し 、背伸びをしてキスをする 。









あ「 廉 、あいつにされたままじゃ気持ち悪いから 、触れられた場所触れて？お願い 。 」









そう言うと 、一瞬だけ横を向いて









私にキスをする 。









何度か角度を変え 、繰り返す 。









廉「 きつくない？ 」









あ「 大丈夫 。」









返事をすると 、また何度か繰り返したあと 、









おでこ 、鼻 、唇 、首へと 、キスを落とす 。









やられるがままで 、身を任せていると









首元に走った 、チクリという痛み 。









あ「 廉 、いま何した？ 」









廉「 印つけた 。また変なやつ寄ってきたら困る 。」









いつのまにか 、いつもよツンな廉に戻っていた 。









ぎゅって抱きつくと 、ぽんぽんと頭を叩かれる 。









あ「 すきだいすき世界でいちばんだいすき 。」









そう言うと 、いつもみたくなにも言わない廉 。









でも 、突き放すことなく 、優しく背中を叩いてくれた 。

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