『 歯車 』Ren.N

さんじゅうなな ページ37

廉side







小雪に話があるって言われて 、教室を抜けて歩く廊下 。









奥にある空き教室につくと引っ張られて勢いでつられる 。









廉「 なに？なにがしたいん？なんやねん引っ張って 。話す気ないなら戻るで 。 」









そう言って 、ドアに近寄ってもドアの前には小雪がいて出れない 。









小雪「 まだ戻さないよ 。」









廉「 なんやねん 。ほんまいらいらするわ 。どいて 」









小雪「Aちゃんのことなんだけどさ... 」









そういいながら一歩一歩近づいてくる小雪 。









近づくたびに一歩一歩と引く俺の足 。









小雪「廉にとって 、 Aちゃんってなに？ 」









廉「 え？ 」









小雪「 Aちゃん 、そんなに大切？そんなに好き？ 」









一歩一歩と近づいて 、一歩一歩と下がっていると 、背中が棚にぶつかる 。









小雪「 私じゃだめなの？ 」









小雪の顔が 、少しも笑ってなくて 、固まっていると









廊下から走る音が聞こえる。









人が来たから 、離れてくれる 。









そう思ったのに 、









小雪はさらに近づいて 、









呆然としているとき









ドアが開くと同時に









小雪との距離は









0cm 。

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