―失声症― ―にのあい―part１４ (ページ6)

今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:390,256 hit

■―３９６― ページ6

.

.

.

瞬「仮にもあの子は元お坊ちゃまだし

お手伝いさんなんて仕事、内心は嫌でたまらないんだよ」

.

フラッと

目の前が眩んだ

.

.

瞬「そもそもキミに何ができるの？

何もできないでしょ？

でも僕なら、相葉くんを養う財力がある」

.

立ち眩みがする

.

聞きたくない

.

.

瞬「だから……ちょうだい？

相葉くんは僕がもらっていいよね？」

.

もう

何も聞きたくない

.

.

.

瞬「相葉くんの本当の幸せを願うなら

僕の家に来るよう、キミからも説得してね」

.

両手で耳を塞いで

その場に座り込んで目を閉じた

.

相田くんの言葉が全身をグルグル回ってる

.

.

.

しばらくして閉じていた目を開くと

相田くんの姿はなかった

.

フラフラした足取りで何とか家に帰宅

.

.

.

和「……ただいま……」

.

リビングに雅紀の姿はなかった

テーブルにはメモが置いてあって

「スーパーに行ってきます！今日は特売の日だから！」

と書いてあった

.

.

雅紀の本当の幸せって……何だろう……？

.

.

やっぱここでお手伝いさんするより

相田くんの家でリッチな生活をした方が――――…

.

.

.

.

おぼつかない足取りで２階へ

潤くんか翔くんに相談してみようかな

.

.

潤「何それ！？信じらんないっ！！」

.

２階に着いた途端

翔くんの部屋から潤くんの怒鳴り声が

.

.

.

和「ど、どうした……？」

ビックリして翔くんの部屋のドアを開けてみた

.

.

潤「翔くんそれ本気で言ってんの！？」

翔「もう！どうしようが僕の勝手じゃん！」

潤「でもおかしいよ！どうかしてる」

翔「酷い！そんな言い方しないでよっ！」

.

すっごく仲が良いはずの２人が……喧嘩してた

.

.

.