―失声症― ―にのあい―part１４ (ページ14)

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気まずい空気が流れて

俺はどうしていいかわからず

さっきから俯いたままの相田くんを見つめた

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瞬「……本当に？」

やっと破られた沈黙

声の感じからして怒ってる？

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瞬「本当に断るつもり？

今の生活で本当にいいの？お手伝いさんなんて

召使い染みた仕事、普通に考えて嫌でしょ」

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お手伝いさんって召使いなの？

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雅『嫌って思った事はないよ

とにかくこの話はお断りさせてもらう

本当にごめんね』

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これが自分自身の答え。この答えを変えるつもりはない

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瞬「……そう」

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一瞬の沈黙の後

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瞬「あーあ。やっぱ断られちゃったぁ

……多分そうかなぁって思ってたよ」

と、意外にもあっさりした反応を示した

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瞬「断られるかなって。何となく予想はしてた」

雅「……」

瞬「今の生活、よっぽど気に入ってんだね」

雅『うん』

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相田くんは「そりゃあそうだよね」と納得したように呟いて

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瞬「あんな個性豊かな面々達といたら

毎日退屈しないだろうね～」

雅『うん。確かに個性豊かな人達だね』

瞬「特に櫻井くんって子が超可愛い

あの子ペットにしたいなぁ」

雅『あ、その気持ちちょっとわかるかもー！』

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って……何か相田くんと話が弾んでない！？

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瞬「あーでも僕、キミに謝らなきゃ」

雅「……？」

瞬「相葉くん、実は僕嘘ついちゃったんだ」

雅「……！」

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瞬「うちの両親がキミを養子にしたがってるって話

本当は嘘なんだ」

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―――え？

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養子の話が……嘘……？

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雅『俺を騙したの？

本当は何かとんでもない事を企んでたの？』

瞬「違う違う。そんなんじゃない

騙したわけじゃない……。違うよ」

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