番外編！【騎士が姫を好きになった理由】 ページ7
俺は小さい頃、両親と一緒に鉄道事故にあった。
その時、デイズに飲み込まれたんだろう。
俺は大人の汚い会話をよく聞いていた。
だから、話すのがいい事とは、その時思えてなかったんだ。
事故後に孤児院へ行ったが、そこでも化け物扱い。
隠れてれば平気だけど、見つかるのは時間の問題。
いつもスリルしかないこんな日は、もう飽きてきた頃だった。
学長から突然呼び出されて、これまた突然告げられた。
「あなたを執事として雇いたい人がいるらしいですよ。行ってきたらどうですか。」
正直行かなくても良かったが、学長はいってほしい事が読んでわかった。
だから、執事として行く事を決めた。
うちの家計は代々執事として人に使えてきた。
俺もその名残で、大体の事はできる。格闘技だって余裕。
だけど、両親がいないなら行きたくなかった。
楽しさなんて感じちゃいけないから…
星夜「今日からこの屋敷に使える事になりました。宜しくお願い申し上げます。」
主人「ふん。ガキが何ができるかは知った事ではないが、せいぜいこの屋敷の為に尽くせ。わかったな」
星夜「はい、もちろんです。執事はその為の道具でしかありません。使えさせていただく方の為なら、この体いつでも捨てる覚悟はできております。」
主人「心構えだけは認めてやろう。お前が支える奴は、知り合いから預かっている娘だ。５階の真ん中の部屋にいる。私はこれから仕事に行く。そこからは好きにやれ。」
バタンッ
星夜「……汚い……」
ここが俺の支える奴の部屋か。
…どうせ、汚い考え持ちの奴なんだろう……
どうせ、そんな奴らの集まりだ。
…こんなところに、希望も持たない…
トントン
？「はーい！」
ガチャ
星夜「失礼します。今日からつかわせて頂く、一条星夜と申し……」(目があう)
？「星夜君？素敵な名前だね！私の名前は月ノ瀬姫華！よろしくね！」
その瞬間、時間が止まったんじゃないかと思った。
凄絶な美しさの金色の長い髪に、
引き込まれるような天色の瞳に、
雪のように白い美しい肌に、
心が洗われるかのような可愛らしい声に、
まるで天女の様に人間から並外れた美貌、
そんな美し過ぎる少女に一瞬で目を奪われた。
姫華「？…おーい！大丈夫？」
星夜「はっ)し、失礼しました。姫華様ですね。今日からよろしくお願いします。」
姫華「うん！あと、目の事で困った事あったら教えてね！」
星夜「目で？」
姫華「うん…赤くなるとか、ね。」
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作者名：桜友達 | 作成日時：2018年4月7日 8時
