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突然そんなことをのたまう私を、まるでかわいそうなものでも見るような目で見下すボス。無理もないよね、私もいろいろ吹っ飛ばしすぎた

「……いろいろごちゃごちゃ説明するより早いと思います…ちょっと本棚に……」

椅子から立ち上がって寝室の本棚の前へ向かう。とりあえず5部の最後あたりを何冊か手にとって運んで、ダイニングテーブルの椅子へ深く腰を下ろしたボスの目の前に私はその本を重ねて置いた

「文字は……読めますかね、日本語で書いてあるんですけど…」

「……日本語」

どう見てもイタリア人ではない私に対しての、彼なりの一つの疑問が解消されたらしい。そうだよね、言葉通じてるもんねさっきから

なんて嬉しい特典。パラパラとめくりながら、その登場人物らに最初は目を剥いて驚いていたボスも、やがて少し考えるように目をつぶって眉間に皺を寄せ、深く息をついた後、最後の巻を手に取るとそれもパラパラと流し読みし、自身の最期と完全に合致した内容を見てよく理解したようだった。ジョルノ側の視点だから最後の方は見ていなかったが、「オレのそばに近寄るなー!」辺りでかなり凹んだ様子で居た。これは…精神的にいろいろ消耗しているな

「最近アニメ化もしたんですよ。もうすぐ最終回もやるんですけど…」

とうとう頭を抱えたボスに、私はちょっと要らないこと言っちゃったかなと反省した。少し前に宝くじが当たったこと、たまたま広い物件が安く借りられて、部屋が一つ余ってること、見せた通り、漫画としてボスの存在を知っていることを説明した後、再度私は提案した

「住みませんか、ここ。多分宝くじが当たったのも絶対これが理由だと思うんです……1等が当たったのは…きっと二人分の生活費って事で、私以外の人から見えない事や、車もすり抜けてたこと。なのに今は椅子に座れてるし……どうしてかは分からないけど、私にしか認識できないなら何か理由が…」

そこまで言ったところで、彼がフ、と馬鹿にしたように鼻で笑った。そして何か見えない力でジョジョをダイニングテーブルごと殴り抜けてボロボロにした。

「ひっ、わあああやめて!!」

「ふざけるなよ!こんなものどうせ貴様のスタンドで創り出したであろうただの紙屑だろう!何が目的だ!一時的にレクイエムが解除されたということはジョルノ・ジョバァーナも近くにいるなッ!オレが物体をすり抜け、他人から感知されないのは誰のスタンド能力だ!答えろッ!」

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twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです!!ディアブロ可愛すぎる…! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです!頑張ってください! (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しそし | 作成日時:2019年7月8日 20時

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