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絶妙な空気が二人の間に流れる。もうこれはいけないな。私は一度テーブルのリモコンを手に取り、映画を停止させる。画面に映る男がブレてすごい変顔になったが、そんなの気にせずワインをグイ、と煽った
「あの……私言ってなかったけど…漫画のボスからずっと好きで……アニメもボスかっこよかったし…すごい好きなキャラなんですよ…ボスさっき私のところに来れてよかったって言ってくれましたけど、とんでもないんです、むしろ私が感謝したいくらいボスのこと好きなんですよ……だから物珍しいとか余裕があるからとかそういう理由でボスと住んでるわけじゃなくて…心の底から、ただ、助けてあげたいなって思ってるんです…。私の言いたいこと……分かります…?」
「……ああ、ああ……分かるが…」
「じゃあ、もう、映画観ませんか!?あなたを匿ってるのは私の自己満です!気持ち悪くてごめんなさい!嫌なら離れます!」
一方的にキャラとしてのボスを慕っていたという事実を暴露し、私はボスに気を使うことはないときっちり伝えた後、少しボスから距離を離そうとリモコンを手に取るふりをしてさりげなく腰を上げようとして、失敗した
「気持ち悪い訳無いだろう……オレがお前を嫌うと思っているのか?」
「ええだって思いますよ普通に!訳わかんないじゃないですか!こんな変な女に好かれても何のメリットも」
その先を言い終わる前に、ボスはガシ、と私の両肩を掴んで中断させる。逸らしていた視線を無理やり合わせられ、私は息を呑んだ
「何があろうとも、オレはお前に救われた…この一週間も……お前はいつだってオレに尽くし、彩のある生活を与えてくれた…そんなお前を、好意的に捉えない訳はないと。少なくともオレは、そうであると……オレの言いたいことは、分かるか?」
ブンブンと私は首を縦に振った。つまり、彼は気を使って私と仲良くしてくれているわけではなく、純粋にこの数日で芽生えた感情のもと私に接しているわけで、
「ぼ、ボスって私のこと好きなんですか…?」
「す…!嫌いではない……!確実に!」
「ああもうそれが分かれば十分ですはい!少なくともお互い気を使うことはないです!どっちも自由に感じたまま接しても大丈夫ですねこれは!」
お互いなんだかどういう理由か顔を赤らめながら、この話に結論を付けた
「え、映画観ませんか……」
「そ、うだな……」
私は巻き戻しボタンを連打して、はじめから再生をやり直した
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twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです!!ディアブロ可愛すぎる…! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです!頑張ってください! (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しそし | 作成日時:2019年7月8日 20時