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嫌じゃない、むしろこの上ないほど嬉しい、気がする。でもさすがに、この数日でここまで縮む距離に私はもう……爆発しそうです。心臓が

「ぼ、ボスは普通に……その…する事だと思ってるんですか?」

ちょっとずつ爪先立ちを解除していきながら、私は小さく問いかける

「いや……その…オレもあまりこういう挨拶はした事が無いのだが……イタリアでは親しい者同士は頬を交互に合わせキスをするのが一般的だ……日本ではキスの文化は無いのだな…すまない」

「いえ、その!嬉しいですよ…でもいきなりで恥ずかしくてびっくりして……ボスかっこいいしまさかボスからキスしてくるなんて……ああ…ごめんなさい…」

あまりした事は無い?親しい者同士?もう色々キャパオーバー寸前である

「えっと……ほっぺに…2回、ですか」

「あ、ああ……そうだが」

「その、私……ボスがどんな風に思ってくれてるのかわからないですけど……私はもっと仲良くなりたいと思ってます…。これから毎日一緒にいるわけだし……ボスのことも、もっと知りたい。だから…」

私はボスの肩を掴んで少し背伸びをすると、両頬にちゅ、ちゅ、と二度軽く口付けた。ポカンとするボスに挨拶なんですよね!と謎の言い訳をしてからおやすみなさい!と半ば叫ぶように言い放つ。そのままボスの隣をすり抜けて、寝室の扉を開け中に退散する。ああ、やってやったぞ!

「はあーーー……ドキドキした…」

興奮冷めやらぬままにベッドに倒れこむ私。ボスがイケメンすぎてつらい。

明日どんな顔して会えばいいのだろう。今日1日の疲労も吹っ飛ぶような出来事に私はしばらくベッドの上で悶絶した

ーー

枕元でけたたましく鳴り響くスマホのアラームを解除し、時間を確認する。眠い、昨日遅かったからもう1時間だけ寝たい。強烈な眠気にスマホを握りしめたまま動けないでいると、意識が沈んだり浮上したりを繰り返したのち、予備のアラームが鳴り響いたことでようやく私は起き上がる決心をした

「ああ……ねむ…」

ぐったりとしながら私は少しだけ髪の毛を整え、部屋を出る。するとリビングで寛いでいた先客にびっくらぽんだ

「A!おはよう、どうだろうか?」

「ぼ、ボス、びっくり。すっごいボスですね」

アニメで見慣れたあのボスがいた。ばっちりメイクをキメている

「変ではないか?」

「全然、めちゃくちゃかっこいいです……顔洗ってくるのでまた見せてください」

うわあ超綺麗な人だあ

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twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです!!ディアブロ可愛すぎる…! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです!頑張ってください! (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しそし | 作成日時:2019年7月8日 20時

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