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帰宅してとりあえず買ったものを片し、タイマー通りに回っていた洗濯物を干して(私の下着は自分の部屋に干した)、一日中歩き回って疲れた身体に鞭を入れてなんとか晩御飯を作り上げた。ボスは感謝してくれた。とっても嬉しい、頑張ってよかった
「美味い……肉じゃがか。毎日食えるな、これは」
「ほんとですか！？嬉しいなあ！」
いやほんと、素直にこれは嬉しい。とっておきのレシピなのだ、この肉じゃがは
「私あんまり作れる料理多くないから……結構たくさん出すかもしれないけど…気に入ってくれたのなら嬉しいですよ…」
「ああ、とても美味しいぞ。気持ちのこもった料理だな」
「ええ……」
気持ちがこもってるなんて、もうなんかゾワゾワするが、実際いつもより気持ちを込めて作っていたから何もいえなくなる。ボスはグイ、と缶チューハイを傾けた
「フフ……今日はなかなか楽しかったぞ…。明日からは日本語を勉強していこう……」
「そうですねえ。ボスもイタリア語教えてくださいね。喋れるようになったら旅行行きたいなあ」
「旅行か……悪くない。一度イタリアに帰ってみたいとは思うな」
「ええ、絶対いつか行きましょう」
「ああ」
柔らかく微笑むボスに、私は少しドキリとして、それを誤魔化すように缶チューハイをあおる
「洗い物はやっておく、先に風呂に入れ」
「ありがとうございます、お願いしますね」
お言葉に甘えて先にお風呂に入らせてもらうことにした。あったかいシャワーで身体の汚れを落とし、歯も磨いて髪も乾かして、さあ寝る準備は万端である
「ボス、洗い物ありがとうございました。ボスもお風呂はいったら寝ますか？私もう結構眠くて…」
「ああ、そうしよう。A」
「はい？」
ボスにそっと手招きされて、私は何事かとボスの元へ近寄ると、ボスは少し私の髪を掬って撫でたあと、頬を擦り合わせてチュ、と耳元でクラクラするような音を立てる。私は背後にキュウリを置かれた猫のごとく飛び退いた。
「な、な、なっ、なんですか！急に！ちょっと！へっ！えっ！」
ボスはあまりの私の慌てっぷりに、少し自分の行動を恥じらった。そんなに嫌がるとは、とか、すまない、とか。小さく呟いているのを聞いて、嫌じゃないですけど！と即座に否定を入れる
「ほ、ほっぺにチューですか、なんて距離感」
「……ただのおやすみの挨拶のつもりだったのだが」
「あああ日本ではやらないなあ……！」
もうドッキドッキしてやばい。心臓が飛び出そう
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twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (
レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです！！ディアブロ可愛すぎる…！ (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです！頑張ってください！ (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しそし | 作成日時：2019年7月8日 20時
