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「私なんかあんまりこの辺のは好きじゃないなあ…海外の人が書いてるやつの方が面白いと思う」
「そうか?日本人はなかなか面白い物を書く。わたしはこれが気に入った……買っていいか?」
「! うん!いいよ!もちろん!」
わたしって言ってる……うわあなんか知的でかっこいい……初めてじゃない?私の前で一人称変えたの。素敵だなあ…
「あ、アディ……もっと気に入ったのある?アディのオススメなら読んでみたいな…」
「そうだな……オレのオススメか…。これはどうだ?読んだことあるか?」
ああ、戻っちゃった。しかも読んだことあるしそれ。私は「やっぱいいや…」とそっぽを向いてレジに向かった。ガン!と少しショックを受けたように小走りで私に追いつくボス。これが30歳超えてる男性の仕草でしょうか。私よりかわいいじゃんなにこの人
思わず吹き出すとボスは咳払いをして会計するぞ、と仕切り直した。書店を出て近くにある雑貨店でバッグと財布、パスケースなど外出に必要な物をいくつか揃え、別の店や百均などでポーチやボスの目覚まし時計なども買うと、ついに私たちは彼のメイクを購入するべくエスカレーターで一階へと降り立った
薬類や赤ちゃん用品など、ドラッグストアのような品揃えのそのコーナーで私たちはいそいそと物色し始める
「えーアディそれ似合っちゃうんだ。やばくない」
「フフ」
もう店員さんのフルメイクしたい!という視線がゴリゴリ突き抜けている。アディさんすごいね。
「あ、この色は?かわいいピンク、こういう色は色としては好きなんだけど口紅としてつけるなら私似合わないから憧れちゃうなあ」
「ではこれも買おう。ふむ、化粧水のおすすめはあるか?」
「Curel」
メイクセット一式と化粧水などを購入し、ちょっとトイレに寄ったりして、私たちはようやくスーパーのカゴを手にした
「オレが持とう」
「本当?じゃあカートに乗せて…お願いします」
「ああ」
コロコロとカートを押すボスを引き連れ、私はとりあえず夕飯のリクエストを尋ねる
「お前の料理ならなんでも美味いと思うが……」
「もう!そういうところですよ!」
「なっ、なんだ……痛いぞ」
はああ〜この人は本当に。素でやってるのかな。罪な男だ。とりあえず今日は肉じゃがにしよう
「味噌汁…飽きないですか?」
「飽きない。お前が作る味噌汁はいつも美味い」
「……」
ゲシ、と再びちょっとボスの足を小突く。ほうれん草と油揚げでいっかあ〜
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twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです!!ディアブロ可愛すぎる…! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです!頑張ってください! (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しそし | 作成日時:2019年7月8日 20時