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無事サイゼリヤに到着することができた。とってもお腹が空いていたが、それ以上にまさかイタリアンが食べられるとは思っていなかったのか、ボスはとても驚いていた

「A……良いのか」

「うん、和食ばっかりだったから…少し恋しいかなと思って」

ボスは喜びを噛みしめるように、テーブルの下で小さくガッツポーズを取った。かわいいな33歳

「ほら…イタリア人に通用するかはわからないけど、好きなの選んでいいから」

「ああ、ありがとう」

メニューを渡すと、しばらくボスは悩んでいたが、これが食いたいな、とパルマ風スパゲッティを指差した

「ん、分かった。あとは何か頼む?生ハムとかどう?」

「そうだな…それも頼もう。それと隣のサラダも欲しいな」

「オッケ!私はミラノ風ドリアにしようかな。あとはワインとか……どう?」

「では赤を」

それぞれ注文するものを決めたところで、呼び出しのボタンを押す。時代は関係なしに、この呼び出しボタンは海外の人からは珍しがられるだろう。昔ボタンを押したら、「待ってもいないのに『お待たせしました』と言ってすぐに来てくれる店員に驚いた」 という海外の人の話を聞いたことがある。注文を伝え、お酒はすぐに出して貰うようにお願いした

「昼だけどまあ…いいや!家でまた飲み直そう!」

「ああ……それもいいな」

店内はドリンクバーを注文して何やら難しい教科書と睨めっこをしている学生が多かった。遠くの席の女子高生らはそんなことはないようだったけれど、話題の(私は結構前にブームが終わったと思っていた)タピオカの写真を見せ合いっこしているらしい

すぐに届いたサラダと一緒に、ワンコインのグラスワインを二人で乾杯する。わあ、めちゃくちゃ優雅

マスクもサングラスも外して、でもやっぱり人はいるから帽子だけは脱ぐことができないまま、ボスは久々のアルコールに頬を緩める

「…美味い」

「よかった。またちゃんと家具が届いたらボスの好きなお酒で乾杯しましょ」

「…そうだな」

「ああそうだ、ボスのメイクもついでに見にいきましょうか。一階に多分コスメを売ってるところがあるから…そこで色々揃えて、終わったらスーパーでご飯を買って帰りましょう。夜は何がいいですか?」

なんてワイワイと話を進めているうちに、注文した料理が届いたので、少し遅い昼ごはんの時間となった。

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twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです!!ディアブロ可愛すぎる…! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです!頑張ってください! (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しそし | 作成日時:2019年7月8日 20時

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