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「日本のバスは、それこそ乗り降りの時間や信号待ちの時間なんて計算に入れられてませんけど、基本時間通りに来ますし、逆に時間になる前に過ぎ去ることもないです。細かくダイヤも設定されてるし、雨の日はちょっと電車みたいに連なってることもあるけど……便利な交通機関ですよ」
もう敬語とかはちょっと抜きにしてほしい。ボスが近い。めちゃくちゃ近い
ボスの筋肉に包まれた大きな身体は、二人座席のシートを圧迫するのに十分だった。なるべく端に詰めようとするが、これ以上は私も限界だ。手すりに体が食い込んで痛い
足が触れ合う、肩が密着する。なぜか脇腹はそんなことはない。くそ……なんか悔しい。お腹ぺったんこで羨ましい
ちなみに手は繋いだままだ。片手で支払い可能な電子マネーというものは素晴らしい。PASMO、Suicaの二刀流で二人分の運賃が払える。ボスは切符が必要ないことにとても驚いていた。降りる時になったらSuicaをボスにあげよう。ペンギンが可愛い。後で両方チャージしないと
「そういえば……外でオレを呼ぶときはどうするんだ。いつまでも『ねえ』、では通じないときもあるかもしれない」
「うーん……考えてたけどなあ…海外の名前にするのが無難かな…ディアボロはまずい……」
ディアボロ、Diabolo、悪魔……
「後ろから読んだり…？ロボアディー？安直すぎかな…うーん、ロボ、アディー、アディ！どう？」
「アディか、わかった」
「んふふ、アディ」
「なんだ、A」
「うわびっくりした急に名前で呼ばないで心臓口から出ちゃう」
「フフ」
バスの中なんかでイチャコラするなよなー！ほんとに小声だし他に乗車してる人あんまりいないからいいけどさー！よくないかー！
しばらくしてバスが目的地の周辺に到着したので、ボスにSuicaを渡して私の真似をしてタッチするよう教えると、ボスは少し緊張していたが、無事に降りるとホッとしていた
「スイカ、と言うのか。これをオレに？」
「うん、あげますよ。あとでお金もチャージしましょう。電子マネーはあらかじめ決めた金額をチャージしておいて、その残高の中であれば自由に支払いが可能という仕組みになってるんです。基本は交通機関を利用するとき。あとはコンビニや、時々自動販売機とかでも使えるようになってるところはあります」
「ふむ……これがプリペイドカードと呼ばれるものか…？便利だな」
ボスはそう言うと、Suicaをそっとポケットにしまった。あとで財布も買ってあげなきゃ
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twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (
レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです！！ディアブロ可愛すぎる…！ (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです！頑張ってください！ (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しそし | 作成日時：2019年7月8日 20時
