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目が覚めた。目覚ましをかけておいた。少し眠かったが私は飛び起きた
ボスとお出かけだ!ルンルン気分でキッチンへ出ると、私はまだボスを起こさないように静かに朝ごはんの支度を始めた。だし巻き卵、前回と同じ味噌汁。それから鯖!レパートリーがないとか思わないでほしい。みんなおんなじようなもんでしょ、一人暮らしなんて
味噌汁が熱々すぎてまだ飲めないあたりで、ボスの部屋にゆっくりと侵入する。そのまま起こそうかと思ったが、せっかくだから寝顔でも楽しませてもらおう。こちらに背を向けて布団をかぶるボスへと慎重に歩み寄り、すやすやと眠りこけるボスの寝顔を拝見した
「か、かわいいッ…」
よく見るとほんの少しの薄いそばかすが見える。かわいらしいなあ。長い睫毛、形のいい唇。細くて髪と同じ色の眉。私はそっとボスの頭に手を伸ばした
寝返りの摩擦で少し縺れた髪も、何度か手櫛をかければふわふわさらさら。それが心地よくて、他人の頭なんて撫でたのいつぶりだろう、と少し酸っぱい気分になる。何度かその繊細な髪質を堪能した後、ようやく私はそろそろ起こさないとまずいな、と思いボスの体を揺さぶる
「ボス…起きてください。朝ですよ…ボスの好きなツナマヨおにぎり、ちょっと高い和風のやつ買ってきたんですから…」
何度か声をかけても少し反応するだけでなかなかハッキリと目を覚まさない。少し耳元に顔を近づけて声を出す
「…ボス、起きてください」
ボスは少しむっ、と寝ぼけたように言いながら、その自分の出した声で覚醒したようで、パチリ、と目を開く。そして少し恥ずかしそうにん、とかああ、とか誤魔化すような声を出した
「もー、ボス、朝弱いんですか?おはようございます」
人間くさいなあと思い、少しかわいくなって笑いながらそう言うと、ボスはぽりぽりと頭をかいて、私の視線から逃げるように起き上がった。部屋を出るボスについて行こうと私も立ち上がると、ボスがふとドアの前で立ち止まった
「……おはよう」
その一言を残すと、さっさとリビングに入っていったボス。ああもうこれすっごい嬉しくなりますね
お布団を畳んで、作った料理を新しくなったテーブルに運んでいてくれたボスに、お布団どうでしたか、なんて聞きながら、二人で仲良く朝食を食べた。ボスはやっぱりツナマヨを美味しそうに食べていた
「ボス、今日は何見に行きたいとかありますか?」
「そうだな……必要なものはほとんど揃ったが…食器はどうだ?」
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twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです!!ディアブロ可愛すぎる…! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです!頑張ってください! (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しそし | 作成日時:2019年7月8日 20時