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「オレは地面以外のものは柵や道端の石ころでさえ干渉ができない。しかしこの空間内では他人とのやりとりも可能…。なんらかの条件の下なら、外出も可能ではないかと考えている」
「条件……例えば…私と一緒に外に出るとか、私と同じ空間にいるなら干渉が可能とか…?」
「その通りだ」
「ええと、じゃあ……とりあえず自販機とか行きましょうか…」
ボス、すっごい頭いいんだよなあ。顔はかっこいいし声もかっこいいし。性格も悪い時は悪いけど、些細な気遣いとか頼んでないのに掃除しててくれたり。自分のことは自分でやろうとする姿勢とか。多分ギャングやってなくて普通に生きてたらモッテモテだったろうな
なんて考えてると。ズイ、と男性のものだと分かるのに、綺麗で大きなおててが視界に映り込んでくる
「手だ」
「…手……あ、おてて繋ぎます!?」
ギュッ、と両手で挟むようにして握ると、少しおかしかったのかフ、と笑いをこぼしてからリビングを出てそのまま階段を降りていくボス。今の笑い方とかイケメンオーラが凄い
「あっ、待って、行くの自販機ですか?お金持ってかないと」
「いや、干渉できるかなら玄関先の石を拾えばいい」
「ああ、そっか。ごめんなさい馬鹿でした…」
離しかけた手をグ、と握り返され、ああやばいなんて脳内で悲鳴をあげる。そのまま私もその手を片手だけで握って、玄関にたどり着く。その瞬間すら、ゆっくりと私の様子を伺って、階段を降り切るようエスコート(大袈裟だろうか)される。私はドギマギしまくってますよ、ボス
「靴…」
口に出した瞬間、すす、とふくらはぎに触れる感触に、思わず悲鳴をあげそうになるが、なんとか歯を食いしばって堪える。何かが這ってるような感覚は虫のようで苦手だ。しかし正体が分かってしまえば何も問題はない
「ボス、びっくりするから」
「……」
ゆっくりと靴を履かせてもらう。ずっと手は握ったままだ。果たして階段の上から繋ぐ理由はあったのだろうか。でも正直何もされなくても私の方から繋いでたと思う。
両方の靴を履き終え、ボスも同じようにキング・クリムゾンを使って靴を履き終えたところで、ゆっくりと玄関の扉を開けた
「……石」
探してみるけど、うちの前は特に砂利など落ちていないから、案外よく見つからない。そういえばスタンドも外では干渉不可能となっているのだろうか。ボスは私の様子を伺うと、ゆっくりと歩み始めた
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twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです!!ディアブロ可愛すぎる…! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです!頑張ってください! (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しそし | 作成日時:2019年7月8日 20時