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「欲しいもの、気使わないでなんでも言ってくださいね。ボスと7億、山分けしましょう。3億5千万です。単位…」

「理解できる」

便利である。通訳なしでサクサク会話ができるのは素晴らしい。文字も読めているらしく、これで私が今から必死こいてイタリア語を勉強する必要がなくなったわけだ。

「私、調べたんですけど、今の年齢…20代から介護が必要になる70歳くらいまでなら大体1億と5千万あれば遊んで暮らせるらしいんですよ。ボスは年上だから大体1億強くらいかなあ。その後10年くらい生きるなら、掛かるお金が6千万くらいで、お互い大体1億5千万ずつ余りますね、なんかもうちょっと好きなことして暮らしましょうよ。イエーイ」

「ふむ……日本では一年300万円程度あれば一般的な生活ができると言ったところか…」

「そんなもんです」

ボスは少し考えて、私にこう伝えた

「……PCを買ってこい、それから携帯電話もだ。番号は新しいものを用意しろ」

「携帯電話……ボス、言い忘れてましたけど…今2019年なんです。18年後です。おそらくボスの知るような携帯電話やPCとは遠くかけ離れてます。現代(いま)はスマートフォンと呼ばれるPCの性能を持った携帯電話が主流です。ほとんどのことがこれ一台で可能になってます」

そう言って私は自身のスマホをテーブルの上に置いて差し出す。ボスはその手のひらサイズのコンピューターに興味を示したようで、電源を探り当て、ガラケーの待ち受けとの画質の差からもう驚いていた

「美しい写真だな。」

「デフォルトで入っていたものです」

ロックを解除するとジョジョ歴代ラスボスのイラストが待ち構えており、あ、と声を漏らす暇もなく、ボスは自身のキング・クリムゾンがかっこよくカラーで映し出されたことに少しビビってスマホを落とした

「これは俺か…?なんだ隣にいる奴らは」

「荒木荘の面々でございます」

「こいつらのスタンド能力はなんだ!」

ちょっともう話がズレてきている。私はテーブルの上に落とされたスマホをスッと自分の元へ戻すと、メモ帳へpc、スマホ、初心者ガイド、と必要なものを書き込んでいく

「wi-fiは通ってます。光回線で快適ですよ、下り早くってゲームもしやすい。PCあんまり詳しくないから適当に聞いて買ってきますね。スマホは任せて。それから家具、ネットで注文しちゃいましょう」

某お値段以上のネットアプリをインストールし、私は早速家具を選ぶようボスに見せる

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twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです!!ディアブロ可愛すぎる…! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです!頑張ってください! (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しそし | 作成日時:2019年7月8日 20時

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