検索窓
今日:1 hit、昨日:20 hit、合計:78,594 hit

11 ページ11

夜中にボスが目を覚まして、もしお腹を空かせていても構わないように、冷蔵庫の中の食べてもいい物には全てDiavoloと書いた付箋を貼っておくことにした。テーブルはやはり2人で使うことになるだろうから、以前より少し大きめのものを購入した。明後日届くらしいから運ぶ時はボスにも手伝ってもらおう。
お風呂を済ませ、ボスが入るかもしれないからと少し綺麗に掃除しておいて、換気扇のタイマーをセットする。新品のタオル類をカゴの中に入れておく。買った服も一応置いておこう。歯ブラシ、歯磨き粉、その他も全部突っ込んで、Diavoloと書いた紙も入れて、私は脱衣所を後にした。物置部屋にポツンと敷かれた布団に潜り込んで、私はそのまま目覚ましもかけずに眠った。多分、私が寝てた方が都合もいいだろうな、なんて考えながら

ーー

カーテンの隙間から差し込む光で目を覚ます。この部屋、あんまり使ってないからわからなかったけど、朝眩しいんだよな、すごく。
今までは無理に起き上がる理由もないから、眠い時はそのままグダグダ布団でやり過ごすことが多かったけど、2日連続で太陽様のダイレクトアタックを食らいながら目覚めた私は渋々立ち上がる

リビングに出てすぐ右側にキッチンのある間取りのこの部屋のメリットは、起きてすぐ喉の渇きを潤せることにあるな。冷蔵庫の扉を開けると、昨日私が入れておいたボス用のサンドイッチが無くなっており、代わりに流し台の横に口の結ばれたビニールと空になったペットボトルが2本置かれていた。それを見て気分を良くした私は、豪快に水を飲んだ
ボスが置いたゴミを分別して、顔を洗うためにリビングから出ると、脱衣所の閉められたドアの向こうから、控えめな水音が聞こえてきた。悩んだがサッパリしたかったので中へ失礼すると、ボスはおい、と少し慌てたように声をかけてくる。それに私は「顔洗ったら出て行きますから」、と答えると、ボスは少ししてぎこちなく、再びシャワーを流しはじめた

「ボス、着替え…よかったら使ってくださいね」

出る前に一言だけ声をかけると、そのまま脱衣所を後にして、私もボスに占領されていた寝室に着替えを取りに行くことにした。マットレスのカバーは綺麗に畳まれてベッドサイドに置いてあった。礼儀正しい。後で洗濯しよう。そろそろ朝ごはんの支度に取り掛からなくては


和食になるけど、食べてくれるかな。ボス

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
100人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

twelve(プロフ) - 滅茶苦茶ぶっ刺さりました。大好きです。 (2019年8月3日 1時) (レス) id: 3b57c71271 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 更新ありがとうございます!! (2019年7月17日 21時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
メイム(プロフ) - 凄く面白いです!!ディアブロ可愛すぎる…! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 89648f6823 (このIDを非表示/違反報告)
味噌鯖 - 面白いしボスも夢主も可愛くて大好きです!頑張ってください! (2019年7月12日 22時) (レス) id: f633d0accd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しそし | 作成日時:2019年7月8日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。