夜色協奏曲 (ページ3)

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「メローネだ！君、健康状態は良好かな？ついでに、生年月日と星座、あと麻薬やってるか知りたいんだけど・・・」

しかし、彼女は違った。

『りょーこーですよ！あと、なんか使うかな、と思ってこういうの持ってきたんですけど・・・』

そう言って新人が出したのは、どこで作ったのか生年月日はおろか、毎日の身長・体重や体のどこに傷があるかなどを書いた大量の書類だった。

・・・

普通、なんか使うかな、とか思わんだろ。普通は。
取り敢えず、メローネにメタリカして、新人に書類をしまわせる。

「・・・ギアッチョだ。」

予想道理そっけない挨拶のギアッチョはほっておいて、本題に入る。

「ええっと、Aだっけか。お前には今から、加入テストを受けてもらう。」

『えでも、入団テストなら受けていますけども？』

「いや、違う。此処、パッショーネ専属暗殺チームの加入テストだ。簡単に、チームの奴らと模擬戦をしてもらうだけだ。」

「お前なら簡単にできるだろう？」

少しからかうように言ってみたが、

『そうだね。でも、そこの、ぎ・・・』

「ギアッチョだ。」

『ギアッチョさん？君？はムズイかも』

「因みに、この中で一番雑魚だと思うのは？」

『戦闘力ならイルーゾォさんだけど、相性ならホルマジオさん。メローネは戦力外。』

メローネ呼ばわりされてるぞ。大丈夫か、メロ－ネ。

真っ青になって気絶したメローネをイルーゾォがつついているのを横目で見ながら、新人に話しかける。

「模擬戦は、パッショーネの喧嘩賭博を貸し切ってあるから、そこに行く。」

『分かりました』