Mafia48 ページ50
突如、後ろからおそ松に抱かれるような体勢になったAは嫌悪感に溢れていた。
おそ松「Aちゃんもダメだよそんな悪いこと聞いちゃ」
耳元で囁かれる声は、高くも、低くも聞こえる。
まるで悪魔のような甘い声。
トト子「何よ!減るもんじゃないでしょ!」
腰に手を当て、頬を膨らますトト子におそ松はニヤリと笑い、人差し指をトト子の口にあてた。
おそ松「Aちゃんには言っちゃだーめっ」
赤色の瞳が怪しく光る。
トト子は面白くないようで、
トト子「童貞のくせに色気だけは成長しちゃってムカつく…!」
と、苦虫を噛み潰したような表情であった。
おそ松「今日はAちゃんのネクタイ買いに来たんだよ!折角なら俺らとお揃いのやつの方がイイじゃん?」
首筋から胸に流れていこうとするおそ松の人差し指を、Aは躊躇なく掴んだ。
『いい加減離れて貰ってもいいかしら?』
きつく手を握り潰し、睨みつける。
すると離れるどころか顔を近づけ、まじまじとAを見つめるおそ松。
意地でも目を逸らしてやらないと心に決めたAだったが、
余りにも長い時間おそ松が見つめるため限界が来た。
『ちょっ、いい加減にっ…!!』
無理やり引き剥がそうとすると、
おそ松「………似てる」
と呟いた。
『…え?』
おそ松「…いや、そんなことより、これ!ハタ坊に用意して貰ったから付けて!俺からのプレゼント!」
それは彼女の髪と瞳と同じ
おそ松「そのネクタイとピン、
Aちゃんが世界一似合うね」
珍しく闇のない太陽のような笑顔に不意をつかれた。
"Aは世界一綺麗だな!"
いつかそう言った彼女の兄であるクリスと影が重なった。
どこか似ている、それが辛い。
『……ありがたく受け取っておきます』
おそ松「おぉ、初めてAちゃんに感謝されちった!」
小さく感謝の意を述べたAであった。
ハタ坊「おそ松は女王様にそんなに初恋の話バレたくなかったのかジョ?」
トト子「まあ恥ずかしい話も込だからねぇ〜それに…
Aってどこか、あいつの初恋の相手に似てる気がするのよね」
これは、おそ松とAが店から帰った後の話。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←Mafia47
2326人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こはく - ここまで、この小説読んでみたのですが、面白いし、内容が読んでる人をどんどん引き込んでいくから、最高!こんな小説初めて!最新作楽しみにしています。 (2020年3月25日 21時) (レス) id: a4e8a50c03 (このIDを非表示/違反報告)
名無し40520号(プロフ) - え、なに、え、やばいですかっこよすぎ死にそうです大好きですやばいですメッチャストーリーがタイプすぎます!!!!最新たのしみにしてますあああああああ! (2019年1月11日 1時) (レス) id: 91db3f1e7a (このIDを非表示/違反報告)
爽です。 - 凄い任務の時の夢主ちゃんとおそ松達が凄いカッコ良かったです!更新楽しみにしてます! (2018年9月29日 23時) (レス) id: 77a4c77b8b (このIDを非表示/違反報告)
バニラマイ美 - おそ松兄さんがカッコいいし、任務の時のスリルが凄い! (2018年6月27日 14時) (レス) id: 28cbff60eb (このIDを非表示/違反報告)
芽紅(プロフ) - ここまで読んだんですけどおそ松兄さんがかっこよすぎて泣きました。更新頑張ってください!! (2017年12月10日 9時) (レス) id: f74a647ce4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白姫 | 作成日時:2015年12月30日 17時