【マフィア松】その表情が”そそる”んだよ・・・？【おそ松さん】

Mafia１１ ページ13

優しくAに微笑む首領は



心配するな、と大きな手で頭を撫でる。



途切れ途切れの声に、Aは思わず涙が零れる。






おそ松「は？あんたらの負けでしょ。諦めてくんない？俺より弱いやつに興味ないんだけど」





Aの横にしゃがんでいたおそ松が、


立ち上がって、上から見下すように言った。






「確かに、俺らの、フィリ、ノアの負けだ。
だがな、お前より、弱いかは、わかんねーよ」




首領はニヤリと笑う。






チョロ松「そんな状態でよく言えるよ」


トド松「強がりはやめなよお」






「確かに俺は負けた、だがAはどうだ？」








カラ松、一松、十四松は戦闘に敗れたわけで、
少し苦い表情だった。




確かにフィリノアは弱くなかった。




首領とAはおそ松には敵わないものの、他5人よりは強いかもしれないと悟っていた。






おそ松「じゃあ、お嬢ちゃんと戦えばいいわけ？」







「いや…紫の奴が言ってた、取引を、してほしい」




一松「…え？」






「俺は殺してもらって、構わない。

その代わり、Aを、お前らのファミリーとして、生かしてやってくれ。
　
Aの戦闘力は、保証する。」





『嫌！そんなの、私は嫌です！首領が死ぬなら私も！！』




「最後だぜ？最後くらい、俺の言うこと聞けよ。
俺は放っておいてもそのうち死ぬ。見ればわかるだろ」



『っ！でも！！』







おそ松「んー…その取引、俺たちにどんなメリットがある？」






首領は笑った。





「はあ？メリット、だらけだろうが、馬鹿が！
Aがいること自体がメリットだろ」




闇を含まない、爽やかな笑顔。



Aをどれだけ思っていたかが伝わってくる。





「…お前らのファミリー、男だけだろ？
女が1人でもいれば、成功する任務だって、ある。

それに加えて美人、だし、成功率、100パーセントだぜ」



ヘラヘラしているようで、していない。



この取引が済むまで、自分は死ねないと言っているようだ。







おそ松「なーるほど…そうだね、いいよ。
その代わりお兄さん、ちゃんと死んでね？」





話がどんどん進んでいく。


Aは口出しができなかった。


最後の最後まで、自分の命に代えても仲間を護ろうとする首領。





何回も思ってきた。


今でも変わらない。



「かっこいい、かっこよすぎる」




だから今では尚更感じることが１つ。





『嫌だ、私はそんな…！！』

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