【ＳＥＲＶＡＭＰ】巻き込まれ少年と憂鬱な狐【男主】

第１９話 ページ21

突然のリリイの攻撃を避けて逃げる

大鎌を出現させ僕達の方に向けて振りかざしてくる。



『えっ…ななななななんで！？』

「攻撃される意味が分からん！」

「めんどくせーから取り敢えずあそこに入れ」



ダンッ！



飛び込むように入ったところは子供部屋と思われる所。

僕達に気付いたのか皆赤い目をこちらに向けた。



『そう、赤い目をー…って待てぇぇぇぇ！！』

「うるせっ」

『き、き、吸血鬼！！』

「ふふ、A君驚きましたか？」



後ろからリリイがひょこっと顔を出すと子供達はリリイに気付くと一斉に集まりだす。

御園が来たら御園の方にも子供達が群がる。

この子達は私のサブクラスですと、リリイは子供達を大切そうにそう言った。



「椿は力の無いサブクラスを殺しまわってる。今週だけで２人やられた」

『２人も…』

「チェスのように王様だけが残っていれば良いとは思わない、皆を守るために大きな力が必要なんだ！」


『なら、一緒に戦えば良いじゃん』



御園は目を大きくした。そんな発想は無かった感じか。



『…その子達を守りたい御園と同じ。僕も真昼や皆を守りたい。なら、一緒に戦おう』

「A…！」

「！…っそこまでいうなら仕方ないな…だけど吸血鬼の情報は僕にも教えろ。」



────



＿椿の「いつか迎えにくる」と言われたことは話さなかった。

いや、話せなかった。これは僕個人に言われた事だから…。



「…以上か」

『…うん』


「吸血鬼はどこに潜んでるか分からない、気をつけろ。隣にいた者が吸血鬼だってこともあるからな」

『…、…？』



何故か桜哉の顔が浮かんだ。

桜哉は関係ないだろ…真昼の友達なんだし、それに友達を疑うなんて…。

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