情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

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【Aside】







その顔を見てふっと笑いを零してから、

一瞬瞼を閉じる





そうして一間置き、

真っ直ぐと三人を見ながら口を開く







『……銀時は殺して無い、』






土方｢！！｣





沖田｢！！｣






桂｢！！


じゃあ、何故嘘など……

いや、ならば銀時は何処へ……｣








驚きながらも直ぐに疑問をぶつけてくる桂くん

横の2人も黙って頷いている








『……話せる範囲で話す



私は銀時の異変にすぐ気付いて後を追ったんやけど

彼奴には振り払われたんだ



だけど、これだけは言われたんだよ

万事屋を頼む、皆を頼む、って』






沖田｢………｣






『銀時の所から此処に帰って来た時には

もう白詛は蔓延し始めてた



……白詛に対抗する手段は逃げる事だけ



でも、

あの子達は銀時が帰って来るのを待ち続けるやろ』







土方｢……だから殺した事にしたってか


態々彼奴の木刀持ち帰って、遺物に見せかけて



あの2人に、彼奴がもうこの星にいねェって思わせ

この星を捨てれるよう｣







ふうっ、と煙草を吐き出す土方さん


煙草からは灰と火の粉が散る








『……ああ見えて、

一度懐に入れた奴にはとことん甘いやろ？彼奴



私なら不意打ちゃ殺す事も出来る、って

納得してくれるかなーって思ってたけど……




あの時は私も焦ってた上、馬鹿だったよ』








はっ、と自嘲気味に笑いながら数年前を思い出す
















━━━━━━━━
















『……銀時』








あの男が姿を消し、1、2週間程経った頃



やっとの思いで追いついたその背中に、

その名を呼び掛ける







銀時｢……A、なんでてめぇがここにいる｣








そう言ってこちらを向く眼差しは酷く濁り、

そして酷く焦った色を隠していた








『んなの、

アンタを追い掛けて来たからに決まってるやろ



誰にも何も言わず勝手に消えて

なんのつもりや


これからどうするつもりや』






銀時｢……お前ェには関係無ェ

今すぐ失せろ｣






『………ヘェ


そうやって1人で消えてくつもりか』






銀時｢……｣







『何とか言え、このクソ天パ


アンタがどれだけあの子らに、

……あの街の奴らに思われてるか、』







銀時｢失せろって言ってんのが聞こえねェのか｣

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