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7 真選組 ページ8

【Aside】





『とっつぁん〜、頼まれもんや』





翌日の午前


攘夷志士宴会騒動の依頼人である松平から連絡があり、

あるビルの前を訪れた






松平「おぉう、あんがとよォ

相変わらず仕事が早ぇなぁ、助かるぜぃ」




『ん、報酬も貰ってるからな、それ相応の働きはするわ

ついでに全員処理したで』






屋敷から持ち去ったデータと聞き出した情報を

まとめて渡しながら会話する


すると、





「とっつぁん、その方は……?」




『ん?』





さっきまで松平と話していた男が声をかけてきた

ぴっちりした黒い服に、腰に刀を携えている






松平「あぁ、おめェらはまだ会った事ねェな


こいつァ情報屋、なんでも知ってる使えるヤツだァ

んで、こいつァ真選組の局長だァ」




近藤「へぇ!情報屋かぁ!


俺ァ真選組局長の近藤勲です

とっつぁんが褒めるとはさぞ凄腕なんでしょうな!」




『ん、丁寧にどうも〜


情報屋やらせてもろうてる者です、神咲Aいいます

よろしゅう頼みますわ』






なんやゴリラみたいな……いや失礼か

でも優しそうだ


それはそうと、





『とっつぁん、ぼーっとしてて大丈夫なん?』




松平「あァ、

どうやら桂が此処に立てこもったみてェでなァ


……ったく、こんなビルぶっ飛ばせばいいのによォ」




近藤「いやいやとっつぁん!民間人もいるんだよ!!」




『へぇ〜、桂、ね』





桂小太郎、有名な攘夷志士だ

このご時世に幕府壊滅を目論む大層な夢想家


ま、自分も今の幕府が好きかって聞かれたら絶対NOや






松平「めんどくせぇなァ……

俺ァ今から見てェドラマがあんだよぉ


近藤、任せたぞォ」





大きなビルを眺めている間に

とっつぁんはとっとと車を飛ばして去っていった


相変わらず適当やな

あれが長官でええんか






「土方さん、俺らもドラマ見逃しやすぜぃ?」




「そうだな

よし、やれ」






とっつぁんか去ったと同時に、

そんな会話が耳に入ってきた


次の瞬間、轟く爆発音






『……民間人おるんちゃうん.』





バズーカを構えた人影が視界に映ったと思えば、

ビルの一角が吹き飛んだ






「総員、突撃ぃぃぃぃぃ!!!」




近藤「ちょっと総悟ォォォォ!?

トシィィィィィ!?」






バズーカ2人組、大量の隊士、そして

叫びながら近藤さんも建物の中に入っていった


……なんかいつの間にかぼっちなんやけど





『…………帰ろ』

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作者名:か。 | 作成日時:2022年2月6日 0時

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