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【Aside】
騒がしいビルを背に来た道を引き返す
……そういや桂の異名は確か狂乱の貴公子だったな
白夜叉、……坂田銀時とは肩を並べていたのだろう
『狂乱の貴公子、白夜叉……あとは鬼兵隊やっけ?
なんや、攘夷志士って厨二くさいな
まぁええわ、帰ろ』
暫くして後ろから再び盛大な爆発音が聞こえてきたが、
気にしない
『……爆発したらアフロになるのが定番やけど
天パがアフロってどないな感じなんやろ』
近藤「おーーい!!!」
『ん?』
くだらない事を考えながら歩いていると
後ろから近藤さんの声が聞こえた
振り向けば、パトカーの窓から先程知り合った顔が
近藤「いやぁ、Aさん
さっきは放ったらかしにして……」
『あぁ、近藤さん
気にせんといてや、こっちも勝手に帰ってたし』
「近藤さん、誰ですかぃ?この人」
近藤さんと話していると、後部座席から
栗毛の少し幼い顔をした男の子が声をかけてきた
運転席では黒髪の瞳孔ガン開きな男がこちらを見ている
近藤「あぁ、俺も今日初めて会ったんだが、
情報屋をやってるらしい、Aさんだ!」
『この人の言う通り、
情報屋やらせてもらってる神咲Aって者や
よろしゅうな』
「ヘェ、情報屋ねぇ……
俺ァ真選組の沖田総悟でさァ、よろしくお願いしやす」
近藤「ほら、せっかくだしトシも!」
近藤さんが黒髪の男にも声をかけるが
こちらを見ながら黙ったまま
ま、警戒すんのは正解やな
情報屋て怪しすぎるし、クロかシロかも微妙やし
沖田「すみませんねぇ、うちの土方が
ちょっと色々拗らせてるもんでねぃ、反抗期なんでさァ」
土方「おい変な事言ってんじゃねーぞ」
刺さるような視線にニコニコと微笑んでいれば、
後ろから飛んできた野次には勢い良く言い返している
『よろしゅう頼みますわ
鬼の副長、土方十四郎サン?』
土方「……チッ」
そう言えば、此方を一瞥した後
舌打ちしタバコを吸い始める土方サン
しかしその手に持つものを見て吹き出す
土方「……何笑ってんだ」
『いや……その…ライター、どうしたん…何それ……
どこでそんなん売ってるん…?ふっ……』
沖田「笑われてますよ土方さん、
良かったですねィ」
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作者名:か。 | 作成日時:2022年2月6日 0時