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【Aside】
ボヤきながらも2本目の団子を手に取る
うん、美味い
沖田「……大丈夫だったんですか?」
『ん?あぁ、カラクリは片付けたし
一般人に被害は出てないで?』
沖田「いや、そうじゃないでさァ
アンタの心配をしてるんでィ」
『……大丈夫やったで?
さっき言うたやろ?強いって』
心配されるのに慣れてなくて一瞬焦った
というか、心配される程弱そうには見えんと
思うんやけどなぁ
沖田「そうですかィ
アンタ、女にしては背が高ぇが男にしては細ェ
ちょいと殴れば折れそうなんでさァ
……ていうか、アンタ本当に男なんでィ?」
『秘密や
性別あやふやにしといた方が色々とやりやすいしな』
沖田「なんつー不純な動機……
(男だったら……ちと難しいねィ
いや、この人の場合どっちでも五分五分か)」
『んはは、
警察に言ったらあかんかったかもな〜』
沖田「まったくでさァ」
呆れ気味の沖田くんの声を聞きながら
同時に団子の最後の1本を食べ終わる
美味かったな、また来よ
沖田「ん、ご馳走様でした、ありがとうございやした
そろそろ土方コノヤローが来そうなんで行きやすね」
『ほいほい、お仕事頑張ってなぁ』
沖田「へいへい、んじゃ」
ひらひらと手を振り去っていく沖田を眺め、お茶を啜る
あれじゃ土方さんも苦労するやろうなぁ〜
そうして背中が豆粒のようになった時、
「総悟ォォォォ!!
どこ行きやがったァァァァ!!!」
元気な土方さんの声が聞こえてきた
『いやぁ、大変やなぁ』
土方「あ?」
『お?』
独り言のつもりだったが、聞こえたのか
土方さんが振り返る
土方「Aじゃねぇか
オイ、総悟見なかったか?」
『情報が欲しいなら報酬貰わんとなぁ』
土方「チッ、金とんのかよ」
『いや冗談やん
怒らんといてなマヨさん』
土方「誰だよマヨさんって!?
てかそうじゃねぇ、……おい、総悟は何処だ」
『あっちや』
とりあえず適当に沖田くんが行った道の反対を指差す
土方「助かる、……おい、」
土方さんは、指を差した方を1度見遣ると、
視線を戻し懐から財布を取り出した
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作者名:か。 | 作成日時:2022年2月6日 0時